羽咋市の千路町(ちじまち)には古永建設という建設会社の庭園がある。
そこのシダレザクラがキレイだと地元では有名だ。
おまけに一般人でも入れるように無料開放しているという。
桜の見頃はやや逃したものの見に行ってきた。
羽咋市千路町へ
羽咋市内の古永建設(ふるえけんせつ)の桜がキレイだという話は、3月に足を運んだ同じく羽咋市内にある妙成寺の寺の駅で聞いた。
(妙成寺に行ったときの記事は→こちら)
その時から一度行ってみたいと思っていたのだった。
目的の建設会社、古永建設の庭園は羽咋市千路町にある。
株式会社古永建設そのものは同市内の鹿島路町(かしまじまち)にあるのだが、庭園はそこからすぐ近くの千路町にあるのだ。
その地図
「しだれ桜園」という名でGoogleMapにも登録されていたので、けっこう知られているところのようだ。
山の中にあり、自分の車のナビでは正確な位置を案内してくれなかったので少し不安になったものの、 車道を進んでいくとそれらしきものが見えてくる。
駐車スペースもあり、その日も車で見に来ている人がたくさんいた。
ご覧のように
左手の丘になっている処が庭園だ。右手に見える道路、写真でいうと右脇にみんな車を並べて停めていた。道路の左脇は看板にもあるように駐車禁止だった。
なお、この道路をもう少し登っていくと駐車場もある。
丘を見上げるともう桜
シダレザクラを中心に150本近く植えられているそうだ。
この石段(手すり付き)から庭園に入っていく
ほかにも前後に入口がある。
自分の車を停めた位置がこの石段のすぐ近くだったのでここから上がっていくことになった。
石段を上がった先に会社の説明
パンフが貼られ、株式会社古永建設がどのような会社なのか説明されていた。
それによると木造建設、鉄筋コンクリート建設、鉄骨建物解体、土木工事、さらには解体建物を資源にしてリサイクルするなんてことも行っているようだ。
一般人でも無料で入っていけるところだけど、改めて建設会社の庭園なんだと気付かされる。
しだれ桜の下を歩く
この庭園は金沢市の兼六園のように広いところではない。それでも、しだれ桜のトンネルをくぐっているような気にさせてくれる庭園である。
こんな感じで
アーチ状だ。シダレザクラが何本も植えられてあるところって県内でもあまり見ないので、この下を通るというのは新鮮であった。
自分以外にもお客さんが多く、その下を散歩するだけで満足していた方は少なくなかった。
散歩風景を撮るだけでも画になる(ピントがずれているが)
この日は天気も曇りで、また今年は開花が早く見頃もやや過ぎてしまっていたものの、それでも印象に残る景色であった。
もし晴れで満開のときだったら…
もっと良かったに違いない。
このところ週末になるたびに雨(春なのに雪が降った日もあった)だったので、平日に行けた人が羨ましい。
花だけを撮影
桜は下の方を向いて咲くので下の方から撮るのが良いと一年前に教えてもらったことがある。
シダレザクラの場合、枝が高いところからアーチ状に垂れ下がって花が近い所にいるのでなかなか撮りやすかった。
花そのものはけっこう小さい。
ちなみに池もある
さすが「庭園」といったところか。
右の上の方には巨人の進入を防ぐような壁もあるので、天然の美といった趣とはちょっと違うが…。
その鉄壁の向こうに何があるかといえば…
産業廃棄物の保管施設がある
ショベルカーがド~ン、ド~ンといた。
引いてみた光景
左奥に見えるのが枝垂れ桜の庭園だ。右側の重機たちとコントラストがユニークだ。
まず兼六園では見られないであろう。
さすが建設会社の庭園だ。
そんな庭園内にはこんな展示も
左から「製紙用パルプチップ材」「おがくず原料」「バイオマス発電ボイラー用燃料チップ材」がそれぞれカメに入って展示されていた。
同社では木材が喜ぶ解体をしているそうで、庭の桜たちと併せて木々への愛情のようなものも感じ取れる。
なんてことを考えながら見ると先程の重機たちも破壊の象徴のようには思えなくなってくる。なんだろうか、木材を喜ばせる愛機たちといったところだろうか。
そういう木や木材への愛情があるから見物客も笑顔になるのかも
飛躍した解釈だろうか?
まあ、それくらいみなさん、ほんと笑顔だった。そしてみなさん写真を撮りまくりだった。
確かにSNS映えしそうな枝垂れぶりだった。
ついでに言うと園内に民家もあり
そこに犬もいた
凛々しくもかわいい。見物客が何人もいるのにおとなしくしていた。
戌年なので思わず撮ってしまったが、自分はどちらかと言うと木々や花より動物愛のほうが強いかも知れない。
枝垂れ桜を撮る
そんな自然愛を感じ取って、自分も初心者ながらキレイに桜を撮れないかと努めてみた。
以下、その写真を並べる。はっきり言って我ながら技術がない。
自分もあれこれ試しながら撮影
こちら「玉ボケ」みたいにならないかなぁとシャッターを切った。
そしたらただのボケた写真になった。
開き直りのように露出をあげた
露出を上げたことで桜が妙に明るくなってくれて、枝垂れ桜がサクラ色のシャワーのようにも見えてきた。
桜を撮影している人を撮影しているような構図は…愛嬌だ
桜を撮る時は露出を上げたほうがいいのではないだろうか!
との勘違いが発動して撮った画がこちら。
そして勘違いが暴走
ISO感度も上げて露出を+2以上まで上げてしまった画だ。
なんか見づらい写真になってしまった。
自分はやっぱり永遠の初心者なのだろうと改めて思う。
この失敗が誰かのなにかの参考になってくれれば自分も浮かばれるだろう。
まとめ
妙成寺の寺の駅の店員の方々が「古永(ふるえ)さんの桜」と呼んでいたのでもっとこじんまりと、それこそ建設会社の土地の中に一本くらい植えられているものだと思っていたら、想像以上に数が多く、それら枝垂れが描くアーチは思い描いていた以上にキレイで幻想的だった。
羽咋の山の方にあるのでその見頃はだいたい4月の半ばから後半にかけてらしいのだが、今年は冬に大雪が降った都合もあって見頃も少し早まったということだった。
より幻想的に、よりSNS映えしそうな景色を拝みたいのなら冬場の天候からチェックしていなければならないのかもしれない。
この美しさをより独占的に楽しみたいのなら、平日に足を運ぶのも一つの手だろう。
休日は休日でイベントがあったりもする
自分が足を運んだ日の翌日、例年なら見頃であろう4月15日には「千路の桜まつり2018」というイベントも庭園内で行われていたようだ。
ただ、その日は県内、大荒れの天気だったはずだ。正確には自分が足を運んだその日の午後から大雨だった。
天気も植物もナマモノだ、ベストな瞬間に立ち会えるというのはなかなか難しい。