輪島市はフグがよく獲れるところらしい。
ちょうど輪島市内で能登ふるさと博の一つ「にぎわい大市」が行われていたので、そのフグを食べに足を運んでみた。
輪島は天然河豚の漁獲量が日本一だった
石川県の輪島市って天然フグの漁獲量が日本一だったらしい。
知らなかった。
こんなモニュメントもたっていた
これに書かれてあることによると2011年~2015年の5年間、輪島は天然ふぐ漁獲量が日本一だったらしい。
そんなイメージはなかったけど、河豚がよく獲れる処なのだ。
裏面には建立した日にちが
こちらのモニュメントは「輪島あえの風 冬まつり」の30回を記念して平成30年(今年)の2月10日に建てられたそうだ。
ついこの間だ。
立っている場所は朝市の駐車場側にある輪島マリンタウンだ。
このモニュメントの話を耳にしたものだから先日より輪島で河豚を食べたくなったのだった。
河豚を求めてふらっと訪夢へ
ちょうど2月17日、18日にふらっと訪夢こと道の駅「輪島」で「にぎわい大市」というイベントが行われていた。
そこでも河豚を使った料理の出店があると聞いたので足を運んだのだった。
ふらっと訪夢だ
旧輪島駅だ。
この道の駅の駐車場がイベント会場になっていた。
駐車場がまるまる会場
車で来たものだからどこに停めればいいんだよと思ったけど、すぐ側のちょっとした広場が臨時の駐車場になっていた。
会場の様子
テントの下で地産の食べ物が売られているお店が並んでいた。
奇遇にも前回紹介した金沢市大桑町の「たこ焼き くろ舟」も来ていた。
まさかこんなところで見かけるとは…
牡蠣も売られていた
牡蠣などは自分で焼いたりすることも出来る。
会場の中央には縦に長いテントが走っており、その下ではベンチとテーブルと七輪も置かれていた。
このように
雪や雨を気にせず炭焼きを楽しめるわけだ。
ついでに言うとこのテーブルが置かれたテントの先にはステージがあり、歌や太鼓のライブパフォーマンスも行われていたようだ。
自分が来た時ちょうどアイドルグループのライブが始まった
金沢市を中心に北陸で活動する「新生おやゆびプリンセス」というグループだった。
アイドル業界に疎いのでよく知らないが、同じくローカル人としては応援したい。
牡蠣も食べたくなる、アレもこれも食べたくなる、ライブも見たくなる、そんな「にぎわい大市」であったが、自分の今回の目的はフグだ。
これを食べに来た
輪島ふぐを扱う出店の前にはこの幟旗が掲げられていた。
それも一箇所ではなく数箇所で見られた。
いろんな出店でいろんなふぐ料理を提供していたのだ。
自分はてっきりフグを扱う出店は一つだと思っていたので、これは嬉しい誤算だった。
ふぐの串焼きと寿司と唐揚げ丼をいただく
いくつか提供されていたふぐ料理の中で、予算と相談しながら3つほど買ってみた。
出店を3件くらいハシゴする人は来場者の中にも何人もいただろうが、フグばかり買う人は少なかったのではなかろうか。
買った三つというのは串焼きと寿司と唐揚げ丼だ。
順に紹介したい。
まずは串焼き
一本200円だ。
少し時間がかかるがその場で焼いてくれた。
串焼き大島屋と書かれてあったので、焼いてくれたのはその人達だと思われる。
タレと塩、どちらか選べるので自分は塩にしてもらった。
焼き上がった
端についていたのは味からして梅味噌だと思われる。
それを付けていただいた。
フグをこうして串焼きで食べたのは初めてかもしれない。
食べてみると見事に淡白だ。
その淡白さになにか懐かしさがあった。
どこで食べたんだろうと思い出してみると、子供の頃に田舎で何度か食べたことがある。
トラフグとか高級なものとは違うが、食卓にちょくちょく出ていたのだ。もしかしたらあのころ食べていたものは輪島で上がったものなのかもしれない。
続いては輪島ふぐ寿司
こちらは二貫で300円だ。
ちゃんと醤油もついていた。
ふぐを生で食べようとするとどうしても身の硬さが問題になる。
高級ふぐなんかが薄く切られて盛られるのは、より噛み切りやすくするためだ。
寿司のネタなのでそれなりに厚みがある
厚みがあるから噛み切りにくいかと言えばそうではなかった。
生で食べるとよりその淡白さが際立つ。そしてややモチモチとしていた。不思議な食感だ。
旨味よりもその食感とあっさり具合を楽しめるのが面白い。
最後は唐揚げ丼だ
中華風河豚の唐揚で、その絵と「ポッキリ¥500」の文言に惹かれて買ってしまった。
こちらがその実物
唐揚げ丼と記したが、正確には中華風唐揚げと炊き込みご飯のセットだ。
いただきます
油を使っているだけあって見た目にジューシーそう。
ても中身は白身
かなりのホワイトだ。
最初の一噛みは鶏の唐揚げのようで、噛み続けるとすぐにこれが鳥類ではいとハッとする。
それでいてでは白身魚かと言えば、たしかに白身魚に近い香りがするのに、その食感はまた別の生き物を食べているような感覚がある。
なんだろうか、鳥と白身魚の中間のような味というべきだろうか。
淡白すぎる魚が唐揚げにされることで少し味に「濃さ」も出ていた。
これを食べていると、河豚はやっぱり火を通して、そして出来れば油を使って調理したほうが良いんじゃないだろうかと思えてくる。
なかなか美味い。
まとめ
輪島の河豚はかなり淡白だった。
予定外にも三つのふぐ料理を買って全部一気に食べてしまったものの、その淡白さのためか胃にはやさしくて、食後にもたれることはなかった。
ヘルシー食材として優秀だろう。
毒があるので素人は調理できず、自分も今回こんなにふぐばかり食べて大丈夫だろうかと少々心配はしたものの、こうして後日ブログ記事を書けているのだから、その心配も杞憂であった。
みそ汁も美味そうだった
調理次第でいろんな味に化けそうでもあり、この淡白さをどう味わうかを考えるとなかなか楽しい。
実際、このイベント以外にも普段輪島ふぐを食べれる店は市内に40以上ある。どのお店もそれぞれいろんな工夫をこらして提供してくれている。和風のものもあれば河豚を使ったファーストフードまであった。
これを機に輪島により次第、それら河豚料理を一つずつ食べていこうか?
輪島にいく楽しみがまた増えた。