バレンタインも近いので石川県らしいチョコレートを探していたら、奥能登の方でチョコのお酒を見つけてしまった。
普段、アルコール類を全然飲まない自分だけど紹介したい。
珠洲市の酒蔵の小さなお酒
先日、奥能登の方で「チョコレート酒」なるものを見つけてしまった。
バレンタインも近くなったのでネタとしてチョコレート関連のものを探していたときのことだ。
つい買ってしまった
学生の時分はアホみたいに酒を飲んでいたのにいまでは胃があまりアルコール類を受け付けなくて普段まったく呑まない自分だが、チョコレート酒という物珍しさとこのパッケージのゆるさのせいで購入してしまった。
「能登のちいさなチョコレート酒」という。
ほろにがあま~いお酒だそうだ。
一つ1500円だ。
珠洲市の蛸島にある酒蔵「櫻田酒造」さんが作っているお酒だった。
櫻田酒造さんは地元珠洲市で愛されている酒蔵で、地元の人達に飲んでもらうためにお酒を作っているのでほとんど珠洲市やその近辺でしか売られていないそうだ。
自分がこのリキュールを見つけたのも珠洲市の隣の鳳珠郡能登町にある道の駅(桜峠)であった。
酒蔵なのでメインで作っているものは日本酒だ。
その日本酒(本醸造原酒と純米酒)をベースに数種類のリキュール酒も作っており、こちらはその一つのようだ。
チョコレートの他には梅酒や珈琲酒、能登町のブルーベリーとコラボしたブルーベリー酒なんてものもある。
いまお酒を飲めるとしたらリキュールくらいだろうと思われる自分にとってはどれも惹かれてしまったが、今回はチョコレート酒を買った次第だ。
箱から取り出してみると丸いボトル
「小さなお酒」シリーズはどれもこの丸いボトルらしい。
このチョコレート酒には「固まり注意」の札もかけられていた。
チョコレート成分が多いためしばらく置きっぱなしだと固まってしまうそうで、飲む前はよく振る必要がある。
とりあえず振った
どれだけ固まっているのか、振ってみてもよくわからなかったがとりあえず振ったほうがよい。
ちなみに注意書きを外してスッキリした姿はこちら
こんな色をしてお酒ですと言われてもあまり説得力がないが、ちゃんとお酒なのでお子様は飲めない。
箱にオススメの飲み方が載っていた
お子様が飲みたくなるような図説だが、改めていう、お子ちゃまは飲んではいけない。
お酒は二十歳になってからだ。
大人なのでオススメにしたがって飲んでみる
よく振ったあとにさっそく開封してみることにした。
ただ、ボトルキャップがこれまた固くて、アカギレ持ちの自分の手では開けるのに苦労した。
マジ固ぇ
そして指にキャップが食い込んで痛いのなんの。
なんとか痛みをこらえて開けてみると…
クッションが間にあった
なんか清潔感あるけど、これのせいでまたフタが固くなると嫌なのですぐに処分させてもらった。
まずはグラスにとってみる
蓋を開けたときからそうだが、こうしてストレートのものを嗅いでみると、当然ながらアルコール+チョコレートの鮮烈な香りがする。
チョコパイなどチョコ系のお菓子をつまみにお酒を飲んでいるときのような香りだ。
ためしにストレートのまま少量飲んでみると、これまた同じようにチョコを食べながらお酒(日本酒)を飲んでいるときのような味がした。
そうしてアルコール分が15度なので、普段お酒を呑まない自分の喉や腹や意識にガツンッときた。
チョコだと思って油断していた分、後から強烈なのが来たのだった。
氷を投入
オススメの飲み方にも書かれていたとおり、氷で割ってみた。
少量のお酒に少量の氷だ。ストレートで飲むよりパンチ力は和らいでくれた。
ストレートの後だけに少し物足りなく感じるものの、梅酒をよくロックで飲んでいたので自分(以前の自分ですが)には一番馴染んだ飲み方だ。
続いて牛乳を投入
これもオススメに書かれてあった飲み方だ。
見た目はカルーアミルクだ。
学生時代に飲み放題のお店でカルーアミルクを15杯ずつ頼んで馬鹿みたいに飲んで、店側に半ギレされたときを思い出す。
ほろ苦い思い出だ。
実際飲んでみてもカルーアミルクに近い。
アルコールよりもミルクの味が勝るのでロックよりさらに飲みやすくなった。
あとからやってくるチョコの味も、お酒を飲んでいるということを忘れさせてくれる。
個人的にはロックより好きだ。
デザート感覚でお酒を食べる
「飲む」ではないが、オススメに載っていた「アイスにかけてみる」という嗜み方を最後に試してみた。
用意したアイスは特別なものではない。
「明治エッセルスーパーカップ 超バニラ」だ
「バニラのキングスロード」と書いて「庶民の味方」と呼ぶバニラアイスだ。
自分は市販のアイスと言ったらこのスーパーカップの超バニラばかり食べている。
そのアイスを少しずつガラスの器に移す
からのチョコレート酒投下
リキュールをシロップのようにかけている。
ただし、少量だ。
ちょっとリッチに見えてくる
スーパーカップ好きだがこんな風に食べたことはない。
庶民の味方のはずなのに、その王道から逸れた食べ方をしているなと庶民代表の自分などは思ってしまったが…
うまい…
王道から逸れて邪道と言われても、うまいものはうまい。
何が美味いって、このリキュール酒のキャッチにある「ほろにがあま~いお酒だぞう」のその「ほろ苦甘さ」をより鮮明に体験できて且つ美味いのだ。
その相反するような風味は想像以上にマッチしていた。
気がつけばそれがお酒であることも忘れてスプーンがどんどん進み酔うのも忘れて完食してしまっていた。
リキュール大さじ一杯分くらいでカップの半分くらいのアイスを食べていられるので使うお酒も少なくてすむ。その点は庶民の味方かもしれない。
「飲む」ではないが、オススメに載っているものの中で自分が一番おすすめするのがこの嗜み方だった。
まとめ
奥能登珠洲市あたりでしか買えない「能登の小さなチョコレート酒」はその名前のとおり、チョコレート味をしたお酒であった。
ロックやミルク割り、いろいろと飲み方はあるものの、アイスに掛けるというやり方が個人的には一番美味いと思った。
普段お酒を呑まず、かといって普段から甘いものもあまり食べない者からすると、両者を一度に味わえるので得した気分になる。
ほろ苦さと甘さってなんだか恋愛みたいな味だ。それでいてこの相性の良さを考えると、このチョコ酒を恋愛を嗜むきっかけとなるバレンタイン(男ならホワイトデー)に贈るというのも洒落たものに思えてしまった。
箱のフタにさり気なく書かれた文字
さりげなく「THANK YOU」とある。
これが「LOVE YOU」だったらバレンタインにより使えるだろう。
でも「THANK YOU」なので自分としてはどちらかというと慰労に貰いたいなと元も子もないことを思ったことを蛇足として付け加えておいて、今回は終わりとさせて頂きたい。