志賀町にある「世界一長いベンチ」では秋から冬にかけて、イルミネーションが点灯するという。
この西能登の海岸は夕日だけじゃないらしい。
気になっていたので見に行ってきた。
実は桜貝もきれいな「世界一長いベンチ」へ
以前、当ブログでも紹介したが、石川県の羽咋郡志賀町富来には「世界一長いベンチ」がある。
(ベンチを紹介した記事は→こちら)
正確には世界一長かったベンチだ。
夕日の名所としても知られるこのスポットでは、10月から2月にかけてイルミネーションも点灯するというのでそれ見たさに足を運んでみた。
点灯前に入口前に到着
この階段を登るとすぐ増穂浦海岸で、その海岸沿いに全長460.9メートルの世界一長かった(ギネス記録は更新されている)ベンチが現れる。
階段脇にはイルミネーションの案内用モニュメントも設置され、日が暮れ始めるとこちらも点灯し始める。
案内によると「西能登 里浜イルミネーション ときめき桜貝廊」とある。
秋から冬にかけて桜とは変だなと思うところであるが、サクラではなく「桜貝」をイメージしたイルミネーションのようだ。
なんでもこの「世界一長いベンチ」がある増穂浦海岸は、この季節になると桜貝を中心にきれいな貝がよく採れるそうだ。浜辺の波打ち際に桜貝などがよく上がるのだとか。時によると、その波打ち際がピンク色に染まるという。
そのため、この増穂浦海岸は日本小貝三名所に数えられている。
実際砂浜に出てみると…
小さな貝がいくつも落ちている
ピンク色のものが桜貝らしい。
貝素人の自分には判別できない。
なんでも桜貝って「幸せを呼ぶ貝」と呼ばれているのだとか。
ベンチの裏手にある道の駅「とぎ海街道」では桜貝の装飾品や桜貝そのものが売られていたりする。
こちらがその道の駅
以前ここで食べた「とぎ男爵のソフトクリーム」がほんと美味しかった。「ハリケーンポテト」も印象的だった。
この季節(冬)は…
エビも売られてます
一匹百円から買える。
よく見ると、水槽にはカニもいる。
この道の駅では、このように海のものを活きたまま売られている。
少し話はそれたが、この道の駅の物販所で桜貝を一つ購入した。
こちらがそれ
小瓶に入ったタイプで、これで一つ400円であった。
幸せを招くそうなので買ってしまった。
ほかにも小さなジュエリーボックスに入ったものや、試験管のような長細いものに入ったもの、もう少し要領のあるもの、また装飾品や小物のように加工したものなど、いろいろな貝細工も売られていた。
この道の駅、ならびに世界一長いベンチと増穂浦海岸では桜貝が特産品のようになっているのだ。
ということでこんな企画もあった
イルミネーション「ときめき桜貝廊」ではピンクに輝くペットボトルを有料で設置できるサービスも行われていた。
願い事を書いた用紙を中に入れて、世界一長いベンチの側にイルミネーションの一つとして発光させることができるようだ。
設置場所の様子
まだまだスペースあります。
ペットボトルの様子
それぞれの願い事が書かれた紙が入っているのがわかる。
なんだか自分の目にはカップル向けのように映ったので、自分は遠慮してしまった。
なお、このペットボトルタイプのイルミはベンチの周りにもいくつも植えられていた。
それ以外にも道の駅の周りにも設置されていた。
その一例
道の駅駐車場前の様子だ。庭にペットボトルが植えられている。
なお、その庭にあるこの石のオブジェは「縁結びの石」と呼ばれている。見つけると幸せになれるというさくら貝伝説をモチーフにして作られたのだとか。
桜貝がこの土地で大事にされているのが、ここでもよくわかる。
日暮れ後に点灯
日が暮れ始める
ついでなので夕日も撮ろうとしたものの、道の駅の店員の方曰く、この季節は水平線に重い雲が出てしまうので沈んでいく様子はあまり見えないらしく、この写真くらいの高さがこの季節の見頃なんだとか。
たしかにずっと重い雲が海の上に張っていた。
なお、この日は風もものすごく強く、雲もどんどんと集まっていた。
飛行機型風見鶏のプロペラも猛回転するほど風が強かった
これ、シャッタースピード1/500秒で撮っているが、それでも残像が残っている。
ブオォォォッってハチが飛んでいるような音もしていたくらいだ。
そんな中、少しずつライトアップ
辺りが真っ暗になる前から少しずつ灯りがつき始めていた。
ベンチの周りにあった装飾品などもこの頃には点灯していた。
ただし、ピンクに輝くペットボトルの群れたちは本当に日が沈んでからであった。
ときめき桜貝廊の景色
いよいよ日が沈んだ
17時半くらいだっただろうか。
辺りが暗くなるのにあわせペットボトルも灯り始めた。
このようにピンク色の明りだ。
写真の場所は道の駅の駐車場前で、車で道路を走っていてもこれらは見れる。
駐車場前もけっこう長い距離で点灯していた
しかもピンク色だけではなく、黄色や緑、青色の明りもあって派手だった。
これはこれで回廊のようだ。
駐車場の様子
「世界一長いベンチ」へと続く階段もこのとおり。
ピンクのライトが点々としている。
ピンクのライトが浜に打ち上げられる桜貝をイメージしているわけだ。
願いが込められているペットボトルもこのとおり
階段を登って左手すぐにこれらがある。
場所としては長~いベンチの一番左端だ。
そのベンチや浜の方へと振り返ると…
これまた長~い電飾が施されていた
浜側にはピンクの、ベンチの前には青紫色のライトが続いていた。
特に浜の方のピンクが桜貝らしさを演出している。
ベンチの途中はさらに派手
長いベンチの途中には東屋のような庇のようなものがある場所が3箇所ある。
その3箇所すべてにそれぞれ異なった電飾が施され、撮影スポットのようになっていた。
一つめがこちら
大きなハートとイルカのデザインだ。
カップルでハートの真ん前や奥で撮影すると映えそうなところだった。
ちなみに自分より先にここで撮影していたのは女子二人組であった。
二つ目はこちら
ハートと音符っぽいものと三角コーンだ。
ここでも女子二人組が撮影していた
自分の他に撮影に来ていたお客は、自分が確認した限りでは彼女たち二人組と、同じように女子二人で来ていたもう一組と、あとはカップル一組だけであった。
カップルしか来ないものだと思っていただけに女子二人が2組もいたので、ちょっと驚きだった。インスタ映えが目的だとしたら、たしかに別にカップルで来る必要もないだろう。
これも時代だな、としみじみ思った。
ちなみにこの「ときめき桜貝廊イルミネーション」は「里浜しあわせ時間」と言う名でインスタグラム上にてフォトコンテストも行われている。締切は2月28日だそうだ。
自分はまだインスタグラムをやっていないので、応募できない。
カメラスタンドもあったりする
ちょうどハートが正面に写るようにスマホをセットできるカメラスタンドが、3箇所それぞれに置かれていた。
女子の皆さんはそこにスマホを置いてタイマーをセットして思い思いのポーズをそのハートの前や奥や周りで取っていた。
ただ風景に向かってシャッターを切っている自分とは明らかにパワーが違っていた。
3つめはこちら
3つすべてにハートがあった。
そのハートとシカだ。クリスマスも跨いでいるのでトナカイかも知れない。
さて、この3つ目を撮っている辺りから急に天気が悪くなり、雨が降ってきた。
しかもどしゃ降りだ。
こうしてみると写真にも水滴が映っている。
あまりに強い降り方だったので、自分や、女子同士で来ていた子たちも逃げるように駐車場に戻っていった。
飛行機型風見鶏でも確認できたあの風。天気がやばいかもとも思ったけれど、やっぱりねといったところだった。
戻り際に気づいたけどコーンが倒れていた
これくらい風の強い日だったので、雨ぐらい降りますわね。
感想
突然のどしゃぶりでイルミネーションをじっくり撮ることはできなかった。
たしかに世界一長いベンチの電飾は最後まで目にできたけれど、浜の方の電飾をもっと撮りたかったというのが本音だ。
たとえばこういうの
貝寄せの風が吹く頃に波打ち際をピンク色に染めるという桜貝の情緒っぽく桃色のイルミを撮りたかった。
ほかにもこういうのとか
カメラやってますといったものをもっと挑戦したかったわけだ。
さらにいうと、ライトアップは世界一長いベンチの周りの他に、ベンチの終わりの先の茂みを抜けたところにある「太陽のモニュメント」あたりにも施されていたようで、それを今回一切見れていない。
心残りである。
案内には書かれてあった
フォトスポット4という名で記されている。
以前のブログでも書いたようにそのあたりには自分も昼間に一度足を運んでいるので、どのようにライトアップされているのか興味があった。
あのどしゃ降りさえなければ…
貝寄せの風ではなく人寄せ付けない風でしたな…
まあ、あんな風はそう吹くものではないので、皆さんも機会があればこれらイルミの写真を撮りに行ってみてはいかがだろうか。
インスタ映えしそうな写真が撮れると思われます。