初心の趣

カメラ初心者の石川県人が同県を中心に地方の変わった魅力を紹介しています

バス停「花里住宅」の真ん前にある洋楽(CD)店「ウィンドミルレコード」へ行く

金沢市の「花里住宅」という住宅地に一年くらい前から突如としてレコード屋さん(CD&DVD屋さん)ができた。

しかも、どうやら扱っているものは洋楽ばかり。

以前よりずっと気になっていたので、先日、足を運んでみた。

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バス停「花里住宅」前の洋楽レコード店

バス停の名前が「〇〇前」というのはよくある話だが、そのお店はバス停の前にあるレコード店だ。

北鉄バスの東部車庫行きの路線上にある「花里住宅」という停留所前にある。

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こちらがバス停「花里住宅」

金沢駅方面から東部車庫へと向かってバスに乗っていると、この停留場を通過することになる。

屋根すらないところだ。

花里住宅はその名のとおり住宅地だ。その停留所も住宅地らしくマンションの前にある。仕事の帰りに乗ると、この路線のバスに乗るお客さんの多くがこの停留所で一斉に降りる。片町や香林坊あたりからずっと混んでいた車内も、この花里住宅を過ぎると空いてくるのだ。

そんなもので自分には小さなベッドタウンのような印象があった。

その「花里住宅」前で、一年ほど前に突如として小さなレコード店(CD&DVD店)ができた。

夜にそのバス停までくると、以前は住宅地らしく静かで暗かったのに、ある日からお店の照明のためにバス停前が妙に明るくなったのだった。

お店が出来たばかりの頃は、店のウインドウ近くにはテレビも設置され洋楽のコンサートなどのDVDも流されていたので、バスが花里住宅にて停車してお客を乗降中に車内からその映像を眺めることも出来た。

いきなりそのバス停の印象が変わったものだから、かなり戸惑ったのを覚えている。

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こちらがそのお店

ほんと、バス停の真ん前にある。

マンションの一階にあるレコード店だ。

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店名は「Windmill Records」

「洋楽専門の店」とある。

最近こそ音楽そのものをほとんど買わなくなってしまったが、自分は学生の頃より洋楽ばっかり聞いていた。

CDを買うときにもこだわりがあって、必ずインポート(輸入盤)を買うようにしていた。

いまでは金沢市内で輸入盤のCDを扱うお店も少なくなり、そのせいで自分のCD購入も減っていったのだが、この「洋楽専門」の文字を見て輸入盤を扱うお店の匂いがバスの窓越しからプンプンとしていたものだった。

その頃からいつか足を運びたいとそう思っており、この度ようやく果たしたのだった。

ちなみに駐車場がないので、近くのコンビニに停めてきてしまった。ごめんなさい。

なお、あいにく店内での写真がない。中の様子は以下に文章のみで記すことにする。

 

店内へ

店内に入ってみると、やはりというか小さなお店だった。そうして扱う音楽もやはりというか、当然と言うか、洋楽ばかりであった。

新作もあれば中古品も置かれていた。国内版もあれば輸入盤もあった。

並んでいるタイトルは、ポップやロックの部門ではどちらかと言えばやや古いアーティストのものが多く目についた。

他にはジャズのコーナーなどもあり、その数はポップやロックにも負けていなかった。

なんというか、自分には懐かしい感じのレコード店(CD&DVD店)だった。

自分が若かった頃、こういうお店が市内に数店あり、そういうお店で自分は洋楽の輸入盤を買っていたのだ。

店内にはお客さんが別に一人いた。

還暦を過ぎているであろう白髪のご老人だった。どうやらCDを売りに来ていたようで(しかも大量に)、鑑定されている間その人はずっとジャズの棚を見ていた。

その鑑定をしていた店員の方は車椅子に座っていた。

しかも店員はその人一人だけだった。

このお店が登場した一年くらい前から、バスより見える店内の景色より車椅子の人が店番をしているのはわかっていたが、ジャズを見ていたご老人が帰った後に、その車椅子の店員の方に直接話しかけてみるとその人こそが店長であり、このお店の経営者であった。

その店長さんもまた白髪の方であった。

なんでも急に足が不自由になったそうだ。

もともと竪町で営業をしていたそうで、続いて片町(しかも建物の3階)に引っ越し七年間くらい続けたものの急に足が病気で不自由になって階段を登れなくなったことから、一年前にこの「花里住宅」前に引っ越してきたのだとか。

おまけに現在入院中らしく、外出許可をもらって土日だけお店を開いているという。

2018年の1月には退院するそうで、それからは通常通り営業していくとおっしゃっていた。

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営業時間

通常11時から19時30分までで、水曜日は休みとなっている。

が、店長さん曰く、退院したら水曜日もやっているんじゃないかとのこと。

時間にしても、そういえば早いときは11時前から店に明かりがついていたりしていたこともあったので、そのあたりもアバウトかもしれない。

さて、この案内にも書かれてある「ウィンドミルレコード」という店名、どこかで見たことがある。

さらに店長さんの、以前は片町や竪町でも営業していたという話を聞いて、自分も思い出すものがあった。

ウィンドミルレコード」(Windmill Records)、自分はむかしこのお店に一度、もしかしたら何度か足を運んだことがあるのだ。

記憶が確かなら竪町時代にだ。

(片町時代はジャーマンベーカリー片町店の隣の薬屋さんのあるビルの三階で営業していたようだ。そこにあったことも一気に思い出した)

こういうお店に足を運んでいたから懐かしいと思ったんじゃなく、「実際に足を運んだお店の一つ」だったから懐かしかったのだ。

 

久しぶりに洋楽のCDを買う

久しぶりに輸入盤のあるお店に入ったことで、久しぶりにCDを買いたくなった。

ただ、買わなくなって随分とブランクがあるので、何を買っていいのかわからなかった。

こうわからなくなったり、迷ったりしたとき、自分はすぐ「運」に任せようとする。

このときも例外ではなかった。

一つルールを設け、その中から選ぶことにしたのだった。

ルールとは以下のとおりだ。

  1. 今回はアーティストのアルファベット順で並んでいるロックやポップのコーナーから頭文字「A」に注目。
  2. さらに「Aerosmith」といった有名バンドのようにアーティスト名で区切られていないところ、つまりその他の「A」から物色。
  3. 新品、中古問わない。
  4. 自分の持っていないもので700円以内のCDをピックアップ。
  5. ピックアップしたものから自分の勘で一つ選ぶ。

とまあ、お店の品揃えに頼った選び方をしてみた。

この選び方をすると、よく知らない、というかほとんど知らないアーティストのCDばかりがピックアップされる。どんな音楽、それらがいい曲なのか悪い曲なのかも当然わからない。自分はまた洋楽のCDを買うとき、よほど気に入ったアーティストでない限りライブ盤は買わないというポリシーも持っているので、英語を読み間違えてライブ盤を買ってしまうかもしれないという危うさもある。

むかし何度かした「ジャケ買い」のようなギャンブル性のある買い方だ。

このルールに従って実際選んで、本当に買った一枚が…

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こちらだ(690円だった)

アーティスト名は「Alanis Morissette」(アラニス・モリセット)。

カナダ出身のシンガーソングライターだ。

アルバム名は「MTV Unplugged」。

買った後すぐ聞いてみたら…

ライブ盤だった…

初めての企画にしていきなり失敗してしまったのだった。

MTVって書いてある時点で気付けよって話だが、これがブランクによる勘の衰えというものだろう。


Alanis Morissette - Head Over Feet (OFFICIAL VIDEO)

こんな曲や…


Alanis Morissette - You Learn (OFFICIAL VIDEO)

こんな曲の…

ライブ盤が入ってます。

なかなか自分好みな曲ばかりなだけに、惜しいことをしてしまった。

これもまた一つの経験というものだろう。

 

まとめ

住宅街で何を派手なことを、と一度は思ったこともあるけれど、「ウィンドミルレコード」、洋楽を輸入盤で買っていた自分には懐かしい香りのするお店だった。

久しぶりに音楽購入の熱量が自分の中で上がって再び足を運びたくなったので、店長さんの病気が良い方へ向かってくれればと心より思う。

そして再び出向いた際は「B」の中から物色しようかと思う。

ええ、まったく懲りてません。

今回買ったアラニス・モリセットライブ盤、誰か欲しいという方がいましたら自分の失敗記念にプレゼントします。