初心の趣

カメラ初心者の石川県人が同県を中心に地方の変わった魅力を紹介しています

加賀友禅の写真立てと梅の匂いのするあぶらとり紙で「香るフォトスタンド」を試作する

先日、金沢駅の百番街に立ち寄った際、友禅小物を扱う「はなや」というお店で加賀友禅を使ったフォトスタンドを見つけた。

さらに同じ店で梅の香りがするあぶらとり紙も見つけた。

二つ組み合わせると香りのする写真立てが出来るんじゃないだろうか?

そんなことを考えてしまったので二つとも買ってみた。

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金沢駅の百番街「あんと」へ

先日、百番街「あんと」へ行ってきた。

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「あんと」だ

金沢駅百番街の中でも「おみやげ」と「食事」を扱うフロアだ。

写真は西門の方の入口だ。

ここを入ってすぐ左手に「金沢からの贈り物 はなや」という友禅小物を扱うお土産屋がある。

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「はなや」だ

友禅小物なので女性向けの商品が多いお店だけど、ちょっとした目的があってこのたび男の自分も足を運んだ。

あいにく目的のものは売り切れてしまっていたのだが、店内を見て回っていると「おきあがり女子のフォトスタンド かなざわかざり」という名の加賀友禅を使った写真立てと「金沢の香り」という名の梅の香りがするあぶらとり紙が売られているのを見つけた。

自分、以前より写真(デジタルなら「画像」)に香りを付けることが出来たら思い出のシェアもより味わい深いものになるのになぁと考えている。

これら二つならアナログ的にそれに近いものを試作出来るのではないかと思い、つい両方を衝動買してしまった。

 

加賀友禅を使った写真立てと香るあぶらとり紙

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こちらがそのフォトスタンド

一つ1944円だ。

「おきあがり女子」という名前だけど、これなら男でも土産として買いやすかった。

縁のところで加賀友禅を使用している。

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こんな感じで立たせられる

柄は何パターンかあり、それぞれ赤みが強かったり色の具合も違っていた。

自分は男なのでつい黒っぽいものを選んでしまった。

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たたむとこうなる

加賀友禅を使ったカード入れみたいになる。

この状態で柄の美しさを愛でるというのもアリだ。

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そしてこちらがあぶらとり紙

こちらは50枚一束で356円。

「梅の花薫る、加賀のあぶらとり紙」とあるように、包装していたナイロンから取り出すと、かなりはっきりと梅の香りがした。

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中はちゃんとあぶらとり紙

金沢では金箔産業が盛んだ。その製造過程で利用する箔打紙を使ったこのあぶらとり紙も金沢の特産品になっている。

見た目は普通のあぶらとり紙だが、この紙一枚一枚からほんのり梅の香りがするのだ。

 

組み合わせて香るフォトスタンドに

これら二つを組み合わせて香るフォトスタンドにしてみたい。

そんなインスピレーションが働いてしまったので実際に組み合わせてみることにした。

組み合わせると言ってもやることはいたってシンプルだ。

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写真立てに仕込む

ただそれだけだ。

写真を入れるところに一緒に薫るあぶらとり紙も入れてしまうのだ。

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こうして

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こうだ

難しいことは何もない。

ただ、一枚だけでは薫りが弱く、写真で蓋をしてしまうと鼻を近づけてもあまり梅の匂いがしなかった。

そうかといって束ごと入れようとすると窮屈なので難儀する。

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試しにこうしてみた

束ごとスタンドの三角形の空間に放り込んだ。

これなら束まるごと入る。ただ、横から嗅げば香るものの、写真プラス友禅台紙の厚みのせいで写真に鼻を近づけてもいい匂いがあまり届かなかった。

しょうがないので…

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無理やり束ごと写真の裏へ

厚みがあるのでちっとも忍んでいないが忍び込ませてやった。

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入るもんですな

やってみるとかなり窮屈ながら入らないことはなかった。

鼻を近づけてみても、梅の薫りがちゃんと届く。

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成功だ

金沢の思い出を香りでも伝えるフォトスタンドの完成だ。

 

感想

画像、映像、音響、文章…

現代はなんでもデジタル化されて簡単にシェアできる時代だ。ただ、匂いや味を気軽に送受信するところまでは技術もまだまだ進んでいない。

4DXの映画や一部のVRではあらかじめ席やデバイスに仕込んでいた香りを映像に合わせて発生させることで匂いも演出しようとしているがいかんせんまだまだ値段が高い。

それらの点に目をつけて、今回こんな「香るフォトスタンド」を試してみた。

たまたま売っていたフォトスタンドにたまたま売っていた梅が薫るあぶらとり紙を組み合わせているので「金沢の思い出=梅」みたいな格好になっているものの、あぶらとり紙にいろいろな種類の香りがあったなら、撮ってきた写真にあわせてその写真の情景が醸し出しそうな香りを付加することも可能だろう。

はたまた技術が発達してあぶらとり紙に任意でいろんな香りを吸着させることができるようになれば、それこそ写真を撮ったその場の香りを吸着させて、フォトスタンドと組み合わせることで、より匂いを思い出にできる写真立てができるのではないだろうか。

そんなことまで妄想できた、今回の勝手な組み合わせであった。

最後に妄想が過ぎて、こんなことも試してみたのでついでに紹介したい。

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香り袋を組み合わせる

中能登町能登上布会館に行ったときに買った香り袋だ。

能登上布会館に行ったときの記事はこちら

かなり匂いが強く、防虫剤としても使えるのでいまでも重宝している。

これを…

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三角のスペースへ

入れてみたら、入ってくれた。

もともと匂いが強いので、この香り袋だと写真も加賀友禅の台紙の厚みも関係なく、におった。

梅のあぶらとり紙も写真裏に一緒に入れるとブレンドされて笑ってしまうくらい強烈なニオイがした。

香りとしては失敗かもしれないが、可能性は広がったと思う。

工夫次第でいろんなカオリを組み合わせられそうだが、いかがだろうか?

え? ブログじゃニオイが伝わらないって?

その点はご容赦いただきたい。