初心の趣

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宝達志水町の和食もやってる焼肉屋「牛太郎」のオムライスはお焦げが美味い

前回、久しぶりに「オムライス町」の宝達志水町でオムライスを食べたことをまとめた。

その最後に「また食べたくなった」と記したのだが、ただの例えではなく本当に食べたくなったので同じ週に別の店にも足を運んだ。

ということで再びまとめたい。

今回は「焼肉旬彩 牛太郎」というお店だ。

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「牛太郎」へ

「焼肉旬彩 牛太郎」は国道249号線沿いにある。

のと里山海道を使うと、金沢からだと米出ICで、能登の方からだと今浜ICで下りることになる。米出ICと今浜ICの中間くらいの所にあるのだ。

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249号を走っているとこんな看板が見えてくる

宝達志水町の国道249号線はそれほど大きな道路ではない。周りは民家が並んでいる。

住宅地の中にこの牛が乗っかっている看板があるのでかなり目立つ。

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牛太郎だ

焼肉屋さんだ。

基本は16時~22時半までの夜の営業だが、11時半~14時までのランチもやっている。

そのランチメニューの一つにオムライスがある。

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店内の様子

ランチが始まる11時半くらいに足を運んだので、お客はまだ自分ひとりだった。

ご覧のようにカウンター席に座った。

背後には小上がりの座敷があり、奥にも座敷部屋があった。

焼肉屋さんなので各席に焼き機が置かれてある。

こういうのを見ると肉を食べたくなる。

ランチメニューにも能登牛特選カルビ定食や豚バラ定食、若どり定食など焼肉定食が並んでいた。

また、和食のメニューもあった。

撮影を許してくれた女将さんの話によると、このお店、焼肉以外にも和食もやっているという。調理を担当している息子さんが和食の勉強もしており、20年位前から和食メニューを取り入れているのだそうだ。

なお、お店そのものは35年前から続けているとおっしゃっていた。外観も店内もキレイで新しいが、むかしからあるお店だった。

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女将さんが和食のメニューを見せてくれた

刺し身もあればクジラもある。

クジラ、うまそうだ。

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もう一つ和食のメニュー表

天ぷらも、たら白子焼きも美味そう。

これら以外にも日によればスッポン料理フグ料理もあるという。

もちろん資格を持っている。

ただの焼肉屋ではないのだ。

 

ただの焼肉屋ではないお店のオムライス

牛太郎のオムライスの名前は、同プロジェクトの冊子によれば「石焼ビビンバオムライス」だった。

ランチのメニュー表の中にその名前がないか探してみると…

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ちゃんとあった

ところが、はて、「宝達志水町オムライスプロジェクトメニュー」と書かれた欄にはもう一つ「肉巻きオムライス」というものも記されている。

石焼のものだけがプロジェクトのメニューではないようだ。

こういうパターンは決して珍しくはない。

見ていると肉巻きの方も食べたくなる。でも、二つも一気には無理なので、この日は冊子にも載っていた石焼の方を注文した。

注文すると、少し時間がかかると女将さんに言われた。待たされたのは15分くらいだろうか。静かに待っていると厨房の方からタマゴを撹拌させる音とジューッという焼けた音が聞こえた。よだれがでる。

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こちらが「石焼ビビンバオムライス」

ミニサラダとお味噌汁がついて880円だ。

みそ汁の具はなめこであった。

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旗がついていた

おむてなしの旗だ。これがあるとプロジェクトのオムライスなんだなとすぐわかる。

いつもこの旗を抜くのがもったいなくなる。

でも抜かなければ食べれない。

特にこの石焼きビビンバのものはタマゴを広げていかなくてはならないので食べる前から抜く必要がある。

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スプーンで広げていく

料理人でない自分でも簡単に広げられる。

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ここまで広げてから食べる

こういうセルフで完成させる食べ物、なんか好き。

プロジェクトに加盟しているお店でこういうことが出来るオムライスを提供しているのはこのお店だけではなかろうか。

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食べる

食べてみると石焼の熱がまだ残っているからかタマゴがふわふわだった。(時間が経つとすこし固くなる)

ライスは、ケチャップ味ではない。ちょっと醤油の味がした。

女将さんにその辺りを訊ねてみると、焼肉のタレで炒めてあるのだとか。それも醤油ベースの焼肉のタレだ。

石焼で醤油は香ばしくって美味い。

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さらには「おこげ」も

石焼鍋の下の方ではおこげになっていた。

この御飯のパリパリっぷりがたまらない。

これが美味しくて、自分なんかは自宅でチャーハンを作るときに醤油を足してわざと焦がしたりする。

そんなおこげをオムライスで味わえるとは… 新鮮だ… そして美味い。

ただでも美味いのに、このお焦げはマジでステキ。

 

まとめ

焼肉屋だと思ったら和食もやっている「焼肉旬彩 牛太郎」のオムライスは、最初ふかふかのタマゴを醤油風味のタレライスと味わい、最後はおこげにたどり着くという意外性のあるものだった。

対応してくれた女将さんも、パッと見たとき祇園の屋形(舞妓さんがいるところ)の女将さんのような誠実さと厳しさがあるような方に見えたが、話してみるといろいろと教えてくれて意外と話しやすい方であった。

写真を撮ってもいいですかと聞いたときも、「いまではお客さんがそういうの(SNSなど)を使って広めてくれるので広告費がかからなくていい」とニコッとしてみせたり、和食のメニューを次々見せてくれたり、気さくであった。

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ついでに宴会プランのチラシも見せてくれた

さりげなく、自然の流れで見せてくれたので撮った。そして載せた。

さりげなく商魂たくましいのだ。

こういう商魂たくましい人って、好きだ。勉強になる。

とまあ、お店も人も、オムライスも、いい意味で最初の印象を裏切ってくれたわけだ。

通えば通うほどもっといろんなものが出てくるんじゃないかと、そんな期待をしてしまうお店だ。

また来たくなった。

なお、この日は23日で「オムライスの日」(毎月23日はそう呼んでサービスが有る)だったので、100円値引きしてもらえた。ささやかでもうれしい。

場所がわかりづらいので地図も載せる

これでプロジェクト加盟店8軒中5軒をまわったことになる。残り3軒は基本的に夜に営業しているお店ばかりなので、なかなか時間が合わないかもしれないが、また機会を見つけてそれら残りのお店にもオムライスを食べに足を運びたい。