初心の趣

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2017年の那谷寺の紅葉は11月上旬から中旬が見頃らしい

先日、今年の那谷寺(なたでら)の紅葉は11月上旬が見頃らしいと教えてもらえた。

その言葉を信じて11月5日(日)に足を運んだので、その時の写真を並べてみたい。

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普段は中旬、今年は上旬?

那谷寺の紅葉のピークはだいたい11月の中旬と言われているらしい。

それが今年は少し早まって11月上旬頃に見頃になるのではないかと、以前、那谷寺の受付の方に教えてもらったことがある。

那谷寺は入山するのに600円かかるので、現在紅葉の具合がどれくらいなのか確かめて入ろうとしていたときに教えてもらったのだ。

自分の中で「上旬」の概念がハッキリとしていないので、これぐらいが「上旬」かなと考えて11月5日に足を運んできた。

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秋の那谷寺だ

山門の前で見上げるとカエデが赤や黄色に色づいていた。

ただ、あちこち真っ赤や黄色というわけではなかった。

緑の葉っぱも散見できた。

なんでもカエデって、早く赤くなるものもあれば、遅く赤くなるものもあるらしく、すべてがすべて真っ赤になるということはなかなか、いや殆どないそうだ。

しかも同じ木でも枝や葉っぱによってズレが有るという。

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たとえばこちら(受付の側の一本)

同じ木なのに真っ赤になっているところもあれば、まだ緑色のままのところもある。

現在緑のところが赤くなる頃には、現在赤いところは葉が落ちてしまっている可能性が高い。

紅葉ってそういうものなんだと思ったほうがいいらしい。

むしろそのグラデーションを楽しんだほうが良いのだろう。

以下に境内で撮ったモミジの写真を並べてみるが、そのあたりも踏まえて見ていただきたい。

 

11月5日の那谷寺の紅葉の様子

考えていることは皆さん同じなのか、この日の那谷寺はたいそう混んでいた。

駐車場はいっぱいで、道路には空き待ちの車や、路上駐車している車などが並んでいた。

自分も誘導員の方に従って那谷寺へと続く農道のようなところで路駐させてもらった。

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もちろん境内も人が多かった

人が入らないように撮るのが難しかったので、風景だけを撮りたいという方には厳しい日だったと思う。さすが日曜日だ。

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中には立入禁止の場所もある

人を入れたくない場合はこういうところを狙うと良いと思われる。

ちなみにここ、「普門閣・宝物館」の側だ。

赤よりも黄色が多いところだった。

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奇岩遊仙境の様子

わかりやすいくらい「赤もあれば緑もある」という状態だった。

赤一色よりも変化があって絵的にもたしかに良いかもしれない。

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本殿の足元の様子

こうして一つの画だけを見ると、赤色の割合は五~六割くらいだろうか。

実際、受付の人も紅葉の具合も五分くらい(もしくはもうちょっと上)だと言っていった。

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楓月橋の周りはまだ緑が多め

日陰になってしまうところだからか、赤の割合が他と比べると少なかった。

特に、この側にある石段は緑の割合が多かった。

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その石段の様子

赤っけがない。ほとんど緑、ときどき黄色だった。

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展望台からの眺め

木の種類のせいもあるだろうが、こうしてみると山の上の方も緑が多い。

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逆に池の周りは落ち葉でオレンジ

橋や展望台から降りたところの池の周りは落ち葉が多く、ペンキをぶちまけたみたいに橙色になっていた。

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池の水の様子

池そのものは、周りの木と光のお陰で全体的に黄色っぽかった。

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参道へと戻る道中

落ち葉があるとやはり全体的に赤い。

「山の上が青いのに対し、下の方、さらには足元を見ると赤い」というのがこの境内を散策してみて抱いた印象だ。

 

狛犬も紅葉と

もともと神仏習合のなごりらしく那谷寺には寺なのに狛犬がいる。

昨年の11月にこの那谷寺へと足を運んだ時は月の終わりの方で、葉っぱがほとんど落ちた後だったので、今年こそは紅葉をバックに狛犬も撮りたいと考えていた。

昨年の記事はこちら

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本殿前の狛犬

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紅葉に溶け込んでいる

特に玉を咥えた阿形の模様と、背後の黄色のカエデが保護色のように溶け込んで見えた。

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ついでに本殿の脇にいた小さな狛犬も撮影

紅葉と関係ないが、撮影禁止の本殿の脇にいた狛犬を以前より撮りたいと思っていたので撮ってみた。

2体いるが、対ではない。小ぶりで可愛い。

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最後に白山神社の子持ち狛犬

那谷寺の境内には「白山神社」という神社もある。そこにも狛犬がいる(しかも金刀比羅社を合わせて3対もいる)。

代表して、ポジション的に一番木々と陽の光をバックにしやすい一体を撮った。

このあたりはまだ緑色が多かったが、斑のようにオレンジ色も見られた。

狛犬の石肌と苔の具合と、その斑の波長が似ているのか、こちらでも妙に狛犬が木々に溶け込んで見えた。

昨年には撮れなかったものを撮れて、自分としてはかなり満足だ。

 

まとめ

11月5日という上旬に足を運んでみたところ、ところどころ緑の多いところがあるものの那谷寺の紅葉は秋を実感できるくらいちゃんと赤かった。

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それを象徴する一枚

これで五分から六分くらいだとすると、もう少し待てばもっと見頃になっていくのだろう。

待ちすぎても次々落ち葉になっていくことを考えると、一番の見頃は一週間後の11月11日辺りになるだろうか。

ただ、テレビを見ていると、今年は10月に台風が多く陽が当たらない日が続いたので、寒暖差が必要な紅葉のピークは少し遅れて11月下旬頃ではないかという、受付の人とは逆の意見もあった。

どっちが正解か自分にはわからない。間を取って11月中旬(15日から18日くらい)という、いつもどおりの時期を狙うのが意外と無難なのかもしれない。

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11月5日でも場所によってひたすら赤いものも撮れた

昨年足を運んだ時がそうだったように、散ってしまうと一気に那谷寺の境内が玄冬の青黒さに染まっていくので、紅葉狩りをするなら少なくとも20日までには見に行くのが良いのではないだろうか。