初心の趣

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「菊花フェスティバルin白山」でキクを撮る

10月23日より二週間、白山市松任にて「菊花フェスティバル in 白山」が行われていた。

久しぶりに植物を撮りに行きたかったので足を運んだ。

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松任総合運動公園にて菊花フェスタ

白山は今年、開山1300年だ。関連していろんな催しや事業が行われている。

今回、足を運んだ「菊花フェスティバル in 白山」もまた1300年を記念した事業で、「第56回菊花大会」と「第13回白山市菊花大会」の合同展なのだそうだ。

場所は白山市松任総合運動公園だった。

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運動公園の「屋内運動場」がその会場

「屋内運動場」であって同じ敷地内にある「体育館」とは違うので間違えないようにしたい。 

地図

目印としては多目的グラウンドの側にあるので、そちらを目指すと見えてくる。

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屋内の様子

このように入ると菊がいくつも並んでいた。

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石川県菊花大会

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そして白山市菊花大会

大会ごとにスペースが設けられ、それぞれで「古菊厚物の部」や「大菊厚物の部」であったり、「大菊管物の部」であったり、他にも「スプレー菊の部」「ドームの部」「新人の部」「福助づくりの部」「ジャンボ福助の部」等々の部が設けられていた。

菊に関して無知な自分には大雑把にしかそれらの違いがわからないが、撮りごたえのあるキクばかりであったので、以下に撮ってきた写真を羅列したいと思う。

 

菊を撮る

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こちらはスプレー菊の部で撮った一枚

いわゆる日本の「菊」と比べると大きさも形も違うが、これもキクの仲間だ。

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こちららドームの部で見かけたもの

こんなに小さくてもキクだ。

本当に幾つもの花でドームを形成していた。

そういう品種らしい。

自分はドーム菊というものがあるということをこのとき初めて知った。

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こちらは福助づくりでの一枚

福助づくり」とは少し遅い時期に挿し芽して矮化剤も使って草丈を40㎝以内に仕立てる一本仕立て、ということらしいのだけれど、何となくしかわからない。

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ジャンボと比べるとたしかに短い

奥の背の低いものが「福助づくり」だ。手前の同じような形をして背が高いものは「ジャンボ福助の部」に置かれていたものだ。

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他にも「だるま作りの部」というものもあった

ダルマというのは草丈60cm以内の小型の三本仕立てということらしく、3本で形成されていた。

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アップで撮るとこのような形

こうやって菊をまじまじと眺めたことがなかったので、今更ながらこういう花なのかと知った。

花びら一枚一枚の曲線がキレイだ。

育て方が悪いと花びらがだらしなく広がってしまうそうなので、理想の丸みどおりに育てるとなると難しそうだ。

このように花弁が中央の花芯に向かって鱗状に形成されたものを「厚物」というそうだ。

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「厚物」のわかりやすい一例

上から撮った。ウロコ状とはよく言ったものだ。

次第と菊の鑑賞がおもしろくなってきた。 

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こちらは新人の部のもの

こちらも厚物だろうか? 少し開いている。

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中間くらいの開き

結局、何が正解なのかは自分にはまだまだわからないが、一つ一つ観察していると違いが見えてくる。

「競技花」と言うカテゴリーもあるくらい(展示もされていた)なので、そういう違いで良し悪しを付けていくだろう。

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こちらは管物(大菊管物) 

厚物と比べると違いは瞭然だ。

同じく競技用でも「厚物」と「管物」とで部が別れている。

好みは人それぞれだろう。

 

盆栽も撮る

会場内には菊の盆栽も並んでいた。

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このように盆栽のコーナーがあった

小菊とある。花は小さいものの盆栽そのものは大小あった。

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大きなものもあれば

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小さなものもある

菊のことはわからないけど盆栽は趣味だといった方々がよく足を止めて見ていた。

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札に名前

「みかど」とある。小菊の種類の名前らしい。

中には自分で品種を作って子供の名前をつけた人もいるという。

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こちらがその一例だとか。

「咲良」と書いて「さくら」と読むらしい。

あとで調べてみると、たしかに小菊の品種で「サクラ」という名のピンクの花のものがあった。

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ちなみにこういうのもある

この大きなしずく型のもの、「懸崖」(けんがい)というそうだ。

盆栽と似たような要領で、こちらは幹や茎が根のさらに下に伸びるように仕立ててある。

「懸崖の部」と書かれてあったので、こちらでも作品の良し悪しを競っているのだろう。

なんだかシールドにできそうな形だと、自分は見ていてそんなことばかり考えてしまったが…

 

菊人形も撮る

会場には菊人形も一体だけだが置かれていた。

競技用ではないが、ある意味一番目立っていたので、そちらも紹介したい。

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いた

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寄ってみると着物が菊

顔は演歌歌手の誰かに似ている。

冷静に見るとかなりシュールだ。

懸崖の部がこの左隣にあったので、懸崖をシールドとしてこの人形に装備させれないだろうかとプラモデル感覚で見てしまった。

 

まとめ

菊のことはよくわからなかったものの、撮っているうちにどのような種類があるのか、どのような部門があるのか少なくともそのあたりは理解できた。

そのあたりでもわかってくると、キクを鑑賞する面白さも見えてくる。

種類だけではなく育て方によって様相が異なり、難しさもある。それがまた競技にもなっているのだから、やり甲斐もありそうだ。

おそらく凝り性な方がいい花を仕立てるのではないだろうか。そういうところアスリートとどこか似ている。

では撮る側としても、そういった作り手の気概を受け止めて撮りたいものだ。

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自分の中での今回渾身の一枚

一番気になった「厚物」の鱗を追ってみたらこうなった。

写真に競技性があったら「新人の部」の作品だ。

誰か、菊の撮り方を教えてほしいと思った。

 

「菊花フェスティバルin白山」は11月5日(日)まで行われています。