初心の趣

カメラ初心者の石川県人が同県を中心に地方の変わった魅力を紹介しています

足湯の旅6 道の駅高松 里山館&里海館

足をお湯に浸してあとは何も考えない。

呆けた内に足から疲労回復の足湯の旅、6回目だ。

今回は石川県かほく市にある道の駅高松に寄ってきた。

里山」と呼ばれるその道の駅に足湯があるのだ。

しかもこの道の駅、旧能登有料道路、現在は無料化されて「のと里山海道」と呼ばれる自動車専用道路のサービスエリア(パーキングエリア)にある。

自動車がないと行けないわけではなく、裏からのルートなら徒歩で来ることもできることを先に記しておく。

 

里山館へ

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道の駅高松「里山館」だ

道の駅だけあって、建物では地産の食材、食品や工芸品が売られている。

その物販コーナーを通り抜けた先に足湯がある。

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足湯だ

建物の中から再び外に出る扉を通過するとここにたどり着ける。

8~10人くらい座れる大きさだろうか。

見たところ作りは簡易であるが、天井はちゃんと屋根になっている。

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屋根にはぶどうのオブジェ

屋根のおかげで足湯のそのものが雨で濡れるということはないものの、下駄箱や荷物置き場がないので、特に靴を腰掛けの傍の地面においてくと雨が届いて濡れる可能性がある。雨の日は注意したい。

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湯の様子

透明だ。

外なのでちょっとわかりづらかったが、かすかに硫黄っぽいニオイはした。

泉質などが書かれた看板はなく、効能などもよくわからなかった。

「お子さんの全身浴はお避けください」といった注意書き、また「足湯のお湯は循環ろ過している」といった衛生面での案内は書かれてあった。

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何にせよ入ってみる

相変わらず顔は出さないけど足だけなら出す。

入ってみると、かなりぬるかった。

給湯口の傍に近寄っても熱いと感じることはなかった。

これなら誰でも入れるだろうし、誰でも長~く浸していられる。

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足湯から見れる景色

自動車専用道路のサービスエリアにあるので、足を浸けながら見れる景色は基本的に道路と車だ。

極稀にスーパーカーが通っていくこともあるので、クルマ好きなら萌えるかもしれない。

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一応、海も見える

道路を挟んでしまうので車が目の前を往来していくが、このように海は見える。

夕日が見れれば、反対側(下り側)のパーキングに停まっている車のお尻たちと併せて、ちょっとした絵になるんじゃないかという期待はできる。

 

道路を挟んで反対側の施設にも

さて、上の写真のように反対側にもパーキングがある。

しかも反対側も同じく「道の駅高松」だ。

のと里山海道能登から金沢方向へと向かう「上り」と、その逆の「下り」の中央線に柵が設けられて右折が出来ないため、上りと下りでそれぞれ同じ名前の道の駅が置かれている。

いま紹介した足湯は上り側の里山館の足湯で、こののと里山海道を使ってくるなら「能登→金沢」に向かって走っていないと立ち寄ることができない。

なら「金沢→能登」に行く下り側を走っている人はこの高松で足湯を使えないのかと言えば、そうでもない。

下り側の道の駅にも足湯があるのだ。

それを確かめに、一旦のと里山海道を下りて、下り側の道の駅へと回り込んでみた。

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反対側(下り側)の道の駅だ

こちらも道の駅高松となっている。

ただし、施設の名前は里山館ではなく「里海館」だ。

上り側が山の直ぐ傍にあり、こちら側が海の直ぐ傍にあるからこう呼び分けられている。

写真でもぼんやりと道路を挟んだ向こう側に先ほどの「里山館」の文字が見えている。

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里海館の足湯だ

建物の傍らに併設されている。

この「里海館」の足湯は里山館と違い、建物の中へ入っていかなくてもたどり着けた。

そのまま海へと出られるようにもなっていれば逆に海からやってくることもできるようだ。

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足湯の作りはこんな感じ

里山館とは若干形が違う。

こちらも8人用だろうか。詰めれば10人くらいは利用できるかもしれない。

先程と同様に屋根はあるものの、湯と腰掛けをカバーする程度の大きさの屋根だ。特に写真で言うと左側に座ってその足元に靴を置こうとすると雨で濡れてしまう可能性があるので気をつけたほうが良い。

なお、海が近く海からやってこれるとは言え、土の着いた足でそのまま足湯を利用することはしてはいけない。

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ちゃんと注意書きもある

当然ですな。

ただ、注意書きはあるけど、やはり温泉の泉質などは書かれていなかった。

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柱にあったタオル

座面拭き用のタオルだった。

足拭きようではない。タオルを持ってくるのを忘れていたら使っていたかもしれないが、この日の自分はちゃんと持ってきていた。

忘れ物常習犯もそろそろ卒業だ。

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では、足を入れてみる

里山館と比べるとまだ熱い方だった。

それでも熱すぎることはなく、長く浸すには最適な温度だと思われる。

こちらもかすかに硫黄っぽいニオイがした。

ただ、海が目の前なので潮っぽい香りも混じっているような気もした。

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海岸が近いだけに眺めれる景色は海だ

天気が悪くて申し訳ない。

雨が降ってきて、残念ながらずっと鉛色の空だった。

天気が良い日なら、近くにドッグランもあるし、犬が走っているところを見れたかもしれない。

何より夕日も見れただろうに。

この海岸が西側に当たるので、水平線に太陽が沈んでいく姿はきっとキレイだろう。

そういったものを狙っても狙えきれないのも… 足湯の旅ですな。

 

感想

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※看板のネコはかほく市マスコットキャラクター「にゃんたろう」

目の前にあるとは言え、高速道路みたいな道路に隔てられた里山館、里海館両方の足湯に行こうとする奇特な人はそういないだろう。

ただ、行けないわけではないので、同じく奇特な方は両方に行って浸け比べるのもアリだと思う。

二つ入るということはそれだけ足湯に浸けている時間が長ということで、また間にインターバルも設けているということなので、無理なく、且つしっかりと効能に預かれそうだ。(結局温泉の効能はわからなかったけど)

実際、二つ入り終えて、そんなに湯が熱くなかったのに足からほかほかとしていた。

そのほかほかは初夏でも気持ちよかった。

なお、夕日に関してだが、足湯の営業時間が4月から10月は9時半~18時半まで、11月から3月は10時~17時まで(1月、2月は休止)なので、夕日は見れても太陽が水平線に沈んでいく様を見るのは、季節と時間を考えると難しいかもしれない。

この日も、仮に晴れていたとしても、営業時間内に拝めなかったのではないだろうか。

こう言い訳しておきたい。