初心の趣

カメラ初心者の石川県人が同県を中心に地方の変わった魅力を紹介しています

金沢カレー「チャンピオンカレー」のヌードル(ラーメン)を小松市で食べた

ゴーゴーカレーアルバカレーが東京といった都会にも、また海外にも出店することで牽引して、今では県外でも知られるようになった金沢カレー

その特徴は、濃厚なカレールー、ふんわりと盛ったキャベツ、ルーの上に乗せてウィスターソースを上からかけたカツ、ステンレスの皿に盛られたそれらをフォークで食べる、といったものだ。

その金沢カレーの元祖というと「チャンピオンカレー」(略して「チャンカレ」)と言われている。

自分もいわゆる金沢カレー(当時は金沢カレーなんて言葉はなかった)と初めて出会ったのもチャンカレであった。

大学時代を横浜で過ごしていた自分が夏休みに金沢に帰ってきた際、地元の友人に「カレーのチャンピオン野々市本店に連れて行ってもらったのだ。

そのとき食べた「Lカツカレー」(+裏メニューとされるマヨネーズのトッピング)ですぐに当店のファンになった。 

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こちらがカレーのチャンピオン野々市本店

金沢カレーの元祖と言われながらその本店は石川県野々市市にある。

というのも、チャンカレの創業者で金沢カレーの生みの親とも呼ばれる田中吉和さんはもともと、金沢にいまもあるターバンカレーの共同経営者だった。そこを辞任してこのチャンカレ野々市に創業している。金沢カレーの発祥はもともとターバンカレーになるわけなのでちょっと複雑であるが、生み出したのは田中吉和さんに変わりはないのでそういう関係でチャンカレ金沢カレーの元祖、田中氏が生みの親というように呼ばれている。

ちなみにアルバカレーの創業者の「今渡 忠」さんはチャンカレ田中吉和さんと元々同じレストランで働いていて、いわゆる金沢カレーも一緒に開発しているし、金沢カレーの一つと言われる「インデアンカレー」の創業者や白山市の「キッチン・ユキ」の創業者もかつて田中吉和さんや今渡忠さんと同じレストランで働いていた。現在東京に多く出店して金沢カレーを牽引しているゴーゴーカレーの創業者も数ヶ月ターバンカレーで修行している。いわゆる金沢カレーはもとを辿れば繋がっているわけだ。

 

さて、そんな金沢カレーの元祖チャンカレであるが、今年3月になって何やらカレーラーメン店をオープンさせたという。

その名も「チャンピオンカレーヌードル」だ。

略して…「チャンカレ麺」だろうか。

とにかく気になったので昼に行ってみることにした。

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それはイオンモール新小松にある

金沢カレーの元祖でありながら、金沢カレーの新しく作ったレーベルのあるお店が小松市だ。

そのあたりはもう深くツッコまないことにしよう。

このイオンモール新小松自体が、今年3月になってできた新しい施設だ。

住所も「石川県小松市沖周辺土地区画整理事業区域内20街区」というナビに登録されていない住所であったので探すのに少々手こずった。

ほとんど勘で、小松駅から小松市沖町へと向かって同町を突っ切った先で見つけることができた。

ケーズデンキ小松店」や「小松ソフィア病院」の近くだった。 

そのイオンモール新小松1階のフードエリアである「小松食回廊」に「チャンピオンカレーヌードル」はある。

現状、この小松でしか食べれないようだ。

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その外観だ

雑な写真で申し訳ない。

そして入った。入るともうカレーの香りがした。

 

メニューは基本となるカレーラーメンに、カツや自家製チャーシュー、粉チーズや茹で野菜、チキンナゲッツ、温泉タマゴやゆで卵スライスをトッピングしていく、いまどきのカレー屋っぽいスタイルだった。

初めてでトッピングに迷う人にオススメしていたのは「Lカツカレーラーメン」というものだった。

Lカツだ。チャンカレだなと思った。

同店にも初めてきたわけで、自分は「Lカツカレーラーメン」を食べることにした。

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紙エプロンを頂く

紙エプロンを任意でもらえた。

カレーラーメンってあんまり食べたことはないけど、考えてみるとカレーうどんと同じようなものなので、こういうのがあると助かる。

さらに、自分が店に行った昼時には「Lカツカレーラーメン」に白ご飯が無料でサービスされた。もちろん、食べられないなら断ることもできる。

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頂くことにした白ご飯が最初に来た

庶民である自分は、家でラーメンを作ると必ずラーメンライスで食べてしまうのでこれは助かる。

庶民であるから、米と麺とを一緒に頬張ることも厭いません。

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そして登場した「Lカツカレーラーメン

麺が見えないけど、ちゃんとLカツの下にいます。

チャンカレでもこれが金沢カレーとばかりにご飯が見えなくなるまでルーが掛けられて、そのルーの上にソースカツが乗っている。

ご飯が麺になっても、チャンカレチャンカレだった。

 

キャベツが少々盛られ、その上にカレー魚粉が乗っていた。また、中には玉ねぎも入っていた。

麺は細くなく太くもない。

卓上にはタバスコ、ブラックペッパー、ウスターソース、辛いのがだめな人用にブレンドはちみつが置かれているのでお好みでかける。店員に言えば「ビンダルウペースト」(西インドがルーツの辛くて酸っぱい調味料)ももらえるらしい。

スープは濃厚と淡麗から選べれるので自分は濃厚にした。

濃厚とあるが、カレールーのようなドロドロしたものではなくそこはちゃんとスープだった。

チャンカレの辛すぎず甘くない秘伝配合のカレールーの味が最初に来て(実際にチャンカレと同じルーを使っているそうだ)、次にはブタと鳥と魚でとったというダシの旨味がほんのり続く。

そのダシの旨味が辛さを和らげるからか、辛いカレーを食べれない(でもチャンカレなら食べれる)自分でもスイスイと麺をすすれた。

うん、旨い。

ちゃんとスープにチャンカレがいる、というかチャンカレが我が物顔のように主張しているところが良い。

ただ、人によっては濃厚を頼んだのだからもっとトロみを求めたくなるかもしれない。

特にチャンカレのカレーライスを食べてきた人にとってはどうしてもカレーライスと比較してしまう。これと比較すると薄く感じられるかもしれないのだ。

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ご飯にカツを乗せると疑似カツカレーライス

食感は違うが味はそれに近づいたかもしれない。

ただし、これでも「カレーライス」と比較すると弱い。

いっそご飯をスープの中にぶっこんで猫まんまのようにしてみようかとも思ったけど、さすがにそこは公共の場であるので控えた。(家ならやっていたと思う)

思うに、カレーライスと比較してはいけないのだろう。

これはLカツカレーラーメンであってラーメンとして味わい、楽しむものなのだと思う。

 

自分にはアリだった。チャンカレのファンだからか、チャンカレでラーメンを食べているっていうのが楽しかった。

小松に寄ることがあったら、また食べたいと素直に思った。

なお、店内の案内には「金沢カレーネクストステージ」とこのラーメンを紹介、解説していた。

現状このイオンモール新小松でしか食べれないので金沢のネクストは小松なのだろうかと思ったけど、そこを深くツッコムのはやっぱりやめにした。