初心の趣

カメラ初心者の石川県人が同県を中心に地方の変わった魅力を紹介しています

小松空港内に九谷焼ガチャ第二弾があるらしい

昨年10月くらいに、小松市安宅の関跡に九谷焼ガチャが登場したことを当ブログでも紹介した。

一回500円で、カプセルの中には九谷焼の箸置きが入っていた。

6種類の、九谷焼の伝統的な絵柄が描かれていて、どれが当たるかは運次第。

手軽に九谷焼という伝統工芸に触れられるという点でユニークな企画だ。

企画をしたのは小松市河田町の陶磁器卸売会社「九谷陶泉」さんだった。

その九谷焼ガチャの第二弾が、このたび小松空港の「空の駅」で登場したらしい。

そのニュースを新聞で目にした自分は、週末さっそく小松空港へと足を運んだ。

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小松空港

石川県の空の玄関口だ。

こちらの写真は国内線駐車場から撮っている。

写っているターミナル施設内にその「空の駅こまつ」と呼ばれる、小松市のご当地商品を取り揃えたお店がある。

ターミナルそのものがそれほど大きくないため、その「空の駅こまつ」も入り口から入って右の方へと歩いていくとすぐに見つかる。

そしてそのガチャも、店の軒先の方に置かれているのでわかりやすい。

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九谷焼ガチャ第二弾だ

 今回も九谷焼の箸置きだ。

そして見てわかるように「カブッキー」デザインだ。

 

カブッキーとは、平成22年2月22日に小松市制70周年を記念して誕生した小松市のイメージキャラクターだ。

なぜ歌舞伎なのかといえば、小松市は『勧進帳』をはじめ歌舞伎が盛んに行われている町でもあるからだ。

県内には「ひゃくまんさん」など様々なゆるキャラが存在しているが、このカブッキーは県内ゆるキャラ人気ナンバーワンなのだそうだ。

たしかに愛嬌はあるし、動作やポーズも豊富である。

小松市も精力的にカブッキーを使用していて、小松市のあちこちの公共施設などでその姿が描かれている。

認知度も高く、人気があるのもわかる。

 

第一弾を出した時点で、企画した「九谷陶泉」さんは小松空港内の「空の駅」への設置を考えていたという。

自分は第一弾が出たとき、実際にガチャをしてみて、もし第二弾があるなら今度はポップでカジュアルで若者受けしそうなキャラが描かれた箸置きが作られれば良いだろうなという旨を当ブログで記したが、まさか「カブッキー」でくるとは思ってもみなかった。

でも、よくよく考えたら、小松市を代表するキャラと言えば、カブッキーを置いてほかにない。

新しくこのガチャのためにキャラを作ったとしても、カブッキーの知名度には勝てないだろうから、これが正解だと納得してしまった。

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今回は5種類の箸置き

全部カブッキーのデザインながらその種類は5つある。

「あいさつカブッキー」(お辞儀スタイル)

「がんばろうカブッキー」(ガッツポーズスタイル)

「拍手カブッキー」(拍手スタイル)

「カヌーカブッキー」(小松市には木場潟カヌー競技場がある)

「小松うどんカブッキー」(小松うどんは小松市の名産)

価格は一回500円。この値段は変わっていない。

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横から見た図

 この第二弾が発売されてまだ一週間も経っていないのにもう半分近くまで減っている。

空港だけに、人、特に県外や海外からの人の出入りも多く、お土産に回していく人が多いのかもしれない。

海外の人で言えば、小銭を消化するのにも都合が良いだろう。

成田空港に置かれているガチャガチャが、両替できなかった小銭でお土産を買えるという理由で人気があるというニュースを見たことがあるが、すごいマーケティングだと思う。

 

さて、このガチャ、先に記したように一回500円だ。

しかも500円玉が必要だ。100円玉5枚では回せない。500円玉がなければ両替、またはどうにかして崩さなければならない。

あいにく、この時の自分は500円玉を一枚も持っていなかった。

500円玉って、よく考えると小銭の中で一番所持率が低い小銭だと思う。

このお店の隣にコインロッカーがあり、そこに両替機もあったのだが、100円玉に両替されるだけであったため使えなかった。

おまけに、第一弾のブログ記事を見た家族の者から、「第二弾を回しに行くなら私の分も一つ回しておいて欲しい。お金は後で渡すから」と言われていたので、2枚の500円玉が必要なのであった。

ということで、このお店と、さらに隣にも北陸エアターミナルビル直営売店があるので、そこでそれぞれ千円札を一枚ずつ崩すことにした。

両替をお願いする手も考えたが、撮影の許可も訊ねたかったので、その見返りじゃないが何か買うことにしたのだ。

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まずは北陸エアターミナルの売店でこちらを買った

さけのおむすびだ。

帰りに食べてみたが、コメがキツキツに固められておらず、塩の加減も程よくて、何より風味が自然であった。

ようするに美味かった。

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こちらは「空の駅こまつ」で購入

 大麦どらちゃんだ。いわゆるどら焼きだ。

こちらも帰りに食べてみたが、麦の香りが自然であった。

甘すぎないところも個人的に好みであった。

ようするに旨かったわけだ。

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「空の駅こまつ」では両替に関係なくこんなものも買った

小松織物のペットボトルケースだ。

自分は普段からできるだけ日本製のものを使用するように心がけている。

数年前からその取組を始め、いまでは着ているものはほぼすべて日本製だ。

少し変わった日本製のものを見つけるとつい買ってしまうのだ。

本音を言えば他にも欲しい日本製のものがいくつかあったのだが、散財もできないのでこれだけにした。

値段はこちらでたしか千円だ(間違っていたら申し訳ない)。

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ペットボトルを入れるとこんな感じに収まる

 柄はほかにも派手な色合いのものや、鮮やかな絵のものがあったが、自分は一番地味なこちらを選んだ。

渋くて、好みだ。

 

このように二店舗で100円程度の食べ物を買ったことで500円玉を何とか2枚獲得できた。

おかげで財布は小銭がジャラジャラといっぱいだった。

レジで対応してくれた方にも撮影の許可をいただいて、いざカメラを構えながらガチャを回すことにした。

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500円玉の投入だ

地味に苦労して手に入れた500円玉だけに投入したときちょっとした感慨があった。

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回す

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出た

 この、投入→回す→出た、を×2行った。

写真を撮りながら回し終えて、最後にレジの方へと振り返って挨拶をしたら、レジの方もニコニコとしていた。

わざわざ商品を買ってお金を崩し、2回も回しながら写真を撮るような奇特な奴は珍しかったのかもしれない。

 

ちなみに出てきた箸置きは以下のとおり。

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がんばろうカブッキー

そして、

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あいさつカブッキー

うまいこと、被らなかった。

自分は「がんばろうカブッキー」を自分用にし、もう一つを頼まれ品とした。

こうして見ると、カブッキー、なかなかかわいい。

「あいさつカブッキー」の方も自分のものにしたくなったくらいだ。

ちなみに最初の方の写真を見てもらえばわかるが、ガチャボックスには「楽しく集める伝統工芸」とも書かれてあった。

これは確かにコレクションしたくなる。

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カプセルの中にはこんな紙も…見ているとまた回しに行きたくなる

 

第一弾で伝統的な絵柄を、第二弾でゆるキャラをモチーフにした九谷焼の箸置きガチャ。

第一弾も発売開始から毎月100個近く売れていたという話だし、第二弾も景気良く回されないかと願うところである。

そうして第三弾が出ないかとも期待する。

マーケティング的な考えをすると、今度はその場所でしか買えない限定品戦略だろうか?

現状も、第一弾が安宅の関のビューテラス、第二弾小松空港と分かれていて限定品のようになっているけれど、出るならどんな絵柄でどこに置かれるのか個人的に楽しみなのである。

実際自分は、小松空港の前にある県立航空プラザに置かれたらどんな絵柄になるだろうかと妄想してしまった。

もっとも、航空プラザと九谷焼ではあまり接点がないので無理があるとも考える。

なんにせよ、第三弾が出れば、再び回しに、そして写真を撮りに行きたいものである。