むかしだとキン肉マンのゴム製フィギュア「キン消し」やガンダムのゴム製フィギュア「ガン消し」、最近では「コップのフチ子」(現在「OL人形」)といったいわゆるトイカプセルとして知られる「ガチャ」。スマホゲームなどのソーシャルゲームでもユーザーに課金させる仕組みの一つ、いわゆる「コンプガチャ」なども登場し、世間に広く知られるようになった「ガチャ」ですが、最近、石川県の小松市では「九谷焼の箸置き」のガチャが登場したらしい。
もちろんゲームの中での話ではなく、リアルでの話だ。気になったので、足を運んで確かめることにした。
それは安宅の関にある
地域ニュースに載っていたので読んでみると、それは小松市の安宅の関跡にある観光休憩施設「安宅ビューテラス」にあると記されていた。
安宅の関は『勧進帳』で有名な所で、当ブログでも9月に空と海がキレイなロケーションとして写真をいくつか上げさせてもらっている。
すぐそばには子連れ狛犬がいる安宅住吉神社もある。
安宅の関だ
弁慶の機転で難関を突破した『勧進帳』の舞台となった所だ
これが弁慶が読んだと言われる「勧進帳」
物語では白紙の巻物を、まるでこう書かれてあるかのように弁慶が読んだんですよね。
以前に紹介したときは海も空も澄んでみえたこの土地ですが、この日は前日に雨が降っており、またもう冬なのか北陸に冷たい空気が流れ込んできて風も強かったせいか…
むっちゃ
海が荒れてました
もうそれは恐いくらいに。海に入ろうものならたちまち呑まれるなって思いましたよ。
荒波で有名な冬の日本海ですわ。
その荒波をバックに観光客の休憩所として建っているのが…
「安宅ビューテラス」です
外観はこんな感じ
安宅ビューテラス内には飲食店や、九谷焼などの物産品が買えるアンテナショップなどがある。
ちなみに、写真で言うと左手奥には前回足を運んだ「勧進帳ものがたり館」があります。そのチケットもこの安宅ビューテラスで買えます。
そして見つけた「九谷焼はしおきガチャ」
正面入り口を抜けて右手にあるアンテナショップ「海の駅」内の窓側にそれはありました。
店員の方に写真を撮っていいですかと訊ねたところ、「どうぞ、どうぞ」と好意的に言ってもらえた。
ということで全体像
正式名称は「伝統工芸品 九谷焼はしおき」のようだ。
なんでも、カプセルの中の箸置きは小松市と能美市で活躍する3人の女性若手九谷焼作家が製作しているそうだ。縁起の良い絵柄が手書きされた計6種類の九谷焼の箸置きで、一回500円でガチャガチャできる。
横から見た図
箸置きがカプセルに入ってガチャガチャされるのを待っている。
さっそく500円玉をセット
自分はたまたま500円玉を持っていたから良かったが、ない人はどうするのだろうか?
両替機が近くにないので、レジで両替してもらう必要があると思われる。
何にせよ回す
自分の手が写ってしまう。ビジュアルはひた隠してきた自分だが、隠しきれないので諦めた。蛇足ながら、左利きなのでシャッターボタンを押しながらガチャのハンドルを回すことは余裕。
出た
取り出してみる
カプセルの取り出し口が円柱型の引込み扉のようになっている。
ゲットしたのはこちらの絵柄
っていうか、ピントがぜんぜんあってませんな…
自分の指にピントが当たってる。
後で改めて撮った
「格子」という柄でした
縁起が良いとされる6種類の柄は、この「格子」のほかに「唐草」「椿」「赤松」「うさぎ」「南天」があるようだ。
他の5つの絵柄は縦三センチ、横五センチくらいの長方形なのだが、この「格子」は菱形に近く、6つの中で一番細い。
この九谷焼のガチャですが、お硬い九谷焼のイメージを和らげ、より多くの人に気軽に使ってもらえるようにと、小松市河田町の陶磁器卸売会社「九谷陶泉」さんが企画したそうです。
現在、この安宅ビューテラス内にしか設置されていないが、売れ行きが良ければ小松空港内にある「空の駅」にも設置したいと考えているのだとか。絵柄の種類や作家も増やしていきたいそうだ。
自分としても第2弾を期待してます
そしてその際は、よりポップでカジュアルな若者受けしそうな絵柄が出てくるといいかな、と思いました。それも、九谷焼ガチャを象徴するオリジナルキャラを生み出し、それが描かれていたりすると良いかも。
もちろん、今回のような伝統的で縁起の良い柄も残しつつ、その横にポップな第2弾のガチャを並べるわけです。そうしておけば、上の世代にも下の世代にも訴求できるのではないかと考えます。
何にせよ、安宅の関あたりに寄ったら、またガチャを回しに行きたい。
最後に安宅住吉神社にも寄る
前回安宅住吉神社に参拝して3対の狛犬を撮ったが、後になって実は御社殿の中にももう1対狛犬がいるという話を知った。また来たときはそれも目にしたいと思っていたので参拝してきた。
前回同様、巫女さんが気さくに話しかけてきてくれて、その御社殿の中にも入れてもらえた。ひと声かければ入れてもらえる。入りたそうにしているだけでも「どうぞ」といった笑顔でガラス戸を開けてくれた。
ただ、その御社殿の中だけは撮影禁止だった。また、中は「上の段」(正式名称はわからない)があり、そこは立入禁止だった。ちょうどその「上の段」の手前に賽銭箱があるので、そこでもまた参拝ができる。そして、そこから見える「上の段」には噂どおり、もう一対の狛犬がいた。
撮影禁止のため写真はないが、その見た目はいわゆる「白山狛犬」だった。
境内の稲荷社で見られた狛犬と同じタイプのものだ。
前回撮影した境内にある稲荷社の白山狛犬
御社殿の中の狛犬も、見た目も大きさもこれと似たようなものでした。
さらに、これまた前回忘れていた御朱印も…
ゲットできました
滞在時間は併せて約一時間でしたが、有意義な一時間でした。