初心の趣

カメラ初心者の石川県人が同県を中心に地方の変わった魅力を紹介しています

オムライス町の宝達志水町でオムライスコロッケなるものも出来たらしい

3月4日(2018年)に宝達志水町にて能登ふるさと博のうまいもんイベントの一つ「オムライス町グルメまつり2皿目」が行われていた。

そこで新たに開発された「オムライスコロッケ」なるものが売られているということなので足を運んで食べてきた。

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「オムライス町グルメまつり2皿目」へ

能登ふるさと博のうまいもんイベントはオムライスの郷で知られる宝達志水町でも行われていた。

その名も「オムライス町グルメまつり2皿目」だ。

場所は宝達志水総合体育館だった。

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体育館へ

壁に書かれた名称が「押水総合体育館」のままだ。

宝達志水町はもともと押水町と志雄町だった(2005年3月に合併)ことの名残りだ。

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隣にはグラウンド

多目的グラウンドもあれば武道館なども周りにある総合施設だ。

イベントはその体育館の脇と中で行われていた。

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体育館横では出店が並んでいた

体育館脇のスペースだけに出店の数はそんなに多くはなかったが、色んな店で行列ができていた。

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変わったものではメダカすくいなんかもやっていた

一回300円。

宝達志水町でとれたメダカだそうだ。

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自衛隊も来ていた

自衛官募集のために来ていた。

キッズ用に貸し制服もあり、このように持ってきたジープには自由に乗りこむこともできた。

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乗り物といえばバイクの「きゃぷてん」も来ていた

宝達志水町南吉田の国道159号沿いにあるバイクのお店だ。

展示されているバイクたちは写真撮影用(SNS映え用)なので好きにまたがって好きに撮影してOKだった。

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体育館の中にもお店

宝達志水町の特産品の販売やフリーマーケット、縁日のようなゲームやキッズ用の遊具なども置かれていた。

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竹馬も売られていた

ぜんぶ竹で作られたものだ。一つ2000円だった。ちょっと欲しくなった。

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獅子頭が展示されていた

※こちらは売り物ではありません

※ついでにお触りも禁止

下石集落のものを中心に並んでいた。氷見方面から伝わったものらしく、井波彫刻の作品だったのだとか。井波彫刻で獅子頭と言ったら数十万円するものだ。

年季も入っていてかっこいい。

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玄関では卵のプレゼントも

なんでもオムライスにちなんで赤や黄色の衣服(あくまで衣服。ハンカチなどの小物は不可)を着てくれば卵が先着300名にもらえたそうだ。

自分がこの受付にたどり着いた時には残念ながら終了していた。

早い。

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館内の舞台では色んな催しも

獅子舞や演奏、そして写真のようにトークショー&オムライスづくりの実演も行われていた。

トークショーでフライパンを握っているのは大阪にあるオムライスのお店「北極星」の現在の社長である北橋茂登志さんだ。

先代の北橋茂男さんはオムライスを開発した人で知られる方だ。宝達志水町出身でそのことから同町はオムライス町と名乗るようになっている。

現社長の茂登志さんも宝達志水町出身だ。現在82歳だそうだ。

背中も伸びているし、しっかり料理するし、トークもできるし、とても80歳を超えているようには見えない。若い。

オムライスづくりの実演では「ちゃんと出来へん見本のような…」と道具の不備で失敗したところも笑いに変えていた。さらには最後何故か「18歳と81歳の違い」というネタ話を始めてくれて、これまた笑わせてくれた。

ほんと80代には見えないくらい元気な方だ。

なお、舞台で進行をしていたのは「bonbon cafe」の店長(プロジェクトマネージャー)さんである「渡邉有美子」さんが行っていた。

bonbon cafeへ行ったときの記事はこちら

渡邉さんは同イベントの企画者でもあるそうだ。

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ちなみに舞台脇にはこんな顔ハメパネルもあった

作ったのは宝達高校の家庭部だろうか。

そういえば高校生や中学生くらいの生徒たちが出店の手伝いをしている姿を数か所で見かけた。

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リアルオムタンもおりました

このゆるさがなんか愉快だ。

 

限定のオムライを買う

オムライスのイベントなのでオムライスも食べたい。

ということで、お目当てのコロッケの前にオムライスも買った。

しかも、このイベント限定の特別なものが売られていたのでそちらを買うことにした。

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「あんかけオムライス」だ

一つ500円。

なんでも中学生給食コンクール入賞作をアレンジしたものらしい。

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だからなのか学生さんも手伝っていた

しかも限定200食だ。

自分はこの会場に10時20分くらいに到着したのだが、その頃にはもう軽い行列が出来ていた。

並んで買い終えて改めて列を振り返るとそのときには長蛇のようになっていた。

もう少し到着が遅れていたら買えなかったのではないだろうか。

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こちらがその「あんかけオムライス」

見事にあんかけだ。

あんかけにしておけばなんでも美味いと考えてしまう自分にはストライクな一品だ。

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トロダクです

中の具材はしいたけ、ニンジン、カニカマ、鶏そぼろ肉、小松菜かなにかのナッパ系、上に乗っかっていたのは万能ねぎだろうか?

それらがとろとろしたアンの中にご飯と一緒に浸っていた。

オムレツ(卵)も柔らかいので子供が好きそうな食べやすさ、そして味がした。

さすが中学生給食コンクール入賞作。

自分が中学生の時(あの頃は弁当でしたが)にこんな給食が出ていたらオカワリばかりしていたであろう。

自分の舌には好みでした。

 

オムライスコロッケを食べる

さて、いよいよ本題だ。

今回の目的であるコロッケを食べる。

ちなみにそちらもまた、あんかけオムライス同様に人気で、揚げるのが全然間に合っていなかった。

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コロッケの売り場

授業の一環なのか、ここでも制服を着た学生(中学生、もしくは高校生)がいて応対してくれた。

自分が足を運んだ時、写真のようにお客さんはいなかった。

というのも、早くも揚げるのが追いつかず、しばらく販売できない状態になっていた。特に複数個買う人はこの店頭で予約だけしていたようだ。

自分は一つだけ買おうとしていたので、このとき店に残っていた3個のうち一個を売ってもらえた。

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こちらがオムライスコロッケ

一つ200円。

その外側だけを見ると普通のコロッケだ。

だけど中身は普通ではない。

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中の様子

「そういうこと」と思った。

オムライスコロッケって名前からではいまいちどんな食べ物なのか想像しづらかったので、食べてみてそんな台詞が心の中で呟かれたのだった。

ケチャップ風味のクリームに米も入っていた。それ以外ではタマゴ、さらには玉ねぎも確認できた。

後から知ったことではほかにもインゲン、ハム、コーンも入っていたようだ。

まあなにせがコロッケの衣の中でオムライスが形成されているのだ。

それも大地のようにそこにしっかりとオムライスがいるっていうよりも、小宇宙のようにぼんやりと全体的にオムライスがいるといった感じだ。

面白い味だ。

美味かったです。

 

デザートに「オムタン」も食べる

自分としてもまったく予定外であったが、体育館の出店の中に「ジュエルスイーツ」という名のお店があり、そこに「オムタン」というオムライスみたいな形をしたスイーツを見つけたので思わず買ってしまった。

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こちらが「オムタン」

体育館の舞台脇に置かれていた顔はめパネルに描かれていたあのキャラクターの顔を模したスイーツだ。名前もおんなじ。

顔が微笑ましい。

そもそもジュエルスイーツというのは宝達高校家庭部が地元特産品を活かして考案したスイーツなんだそうだ。そのレシピをもとに宝達駅前の菓子店「松月堂」さんが商品化しているのだとか。

この「オムタン」以外にも何種類もスイーツが売られていた。

中には石川じわもんスイーツコンテストで入選したスイーツもあった。

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いただきます

顔を食べるのは忍びないけど、アンパンマンだって自分の顔を分けていると思いながら食べた。

かじってみると、パンケーキの中にいちじくの白あんが入っているのが確認できた。

それ以外にも味があったので店頭の看板を確認したところトマトとチンゲン菜のゼリーも入っていたようだ。

トマトとチンゲン菜なんて野菜だと思うが、こうしてスイーツに活かせるという点が面白い。

うまいです。

 

まとめ

オムライスコロッケ、B級グルメ感ほとばしる小宇宙的惣菜であった。

その発想がユニークで、癖になる味なので、こうして後日ブログ記事にまとめている間もまた食べたくなった。

今回「オムライス町グルメまつり2皿目」というイベントで披露され食べることが出来たが、今後イベント以外でもどこか飲食店、または惣菜屋などで食べれないのだろうかと知りたくなった。

気楽に惣菜として駅前なんかで売られていたら、自分なら買うだろう。(その際はできればもう少し値段が安くなってくれると助かる)

イベント以外でも売られていないのだろうかと思った商品は他にも(今回紹介したもの以外にも)いっぱいあったが、その中でも特にそう思ったものがある。

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りんごバター

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そしてラムレーズンバター

ともに体育館内の出店で売られていた。

オムライスコロッケ同様、今回のイベントに合わせて開発されたもののようだ。

自分は今回、予算の都合でこれら二つのバターを買うことができなかった。

それだけにイベント以外でも売られていないか気になる。いや、売られていてほしいと思っている。

売られていたら、味を確かめてまた紹介したい。

地産のものを使い、新しい名物を作っていく取り組みには同じ県人として勉強になる&惹かれるものがある。

それを改めて知れた今回のイベント訪問であった。