初心の趣

カメラ初心者の石川県人が同県を中心に地方の変わった魅力を紹介しています

足湯の旅18 山中温泉「笠の露」

ポップコーンみたいな風味を感じながら足からデトックス!の足湯の旅18回目だ。

今回は山中温泉の「菊の湯」に併設された芦湯「笠の露」に行ってきた。

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加賀市では3つめの温泉「山中温泉」へ

前回、前々回と引き続き3回連続で足湯の旅だ。

前回の山代温泉加賀市の足湯をハシゴしている旨を記しているので、読んだ方の中には予想していた人もいたかと思われるが、山中温泉にもハシゴしてきた。

この山中でも無料で利用できる足湯があるのだ。

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山中温泉

前回の山代温泉から5kmくらいのところにあるので車だとかなり近い。

この山中温泉の「菊の湯」(女湯)に目的の芦湯がある。

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こちらが「菊の湯」(女湯)

道路を挟んで男湯もある。

この女湯の方の正面広場がなかなか広く、そこに足湯も併設されている。

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広場の様子

この日はでっかい竹のオブジェが置かれていた。

飛べそうにもないけど今にも飛び立たんばかりの意匠だ。

なお、菊の湯(女湯)の右隣に併設しているのは「山中座」だ。山中温泉の観光の拠点だ。最近地元のローカル番組などでも取り上げられていた場所だ。

でもその右隣ではなく左の方に目を移すと…

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目的の足湯が見える

東屋のような建物があるのがわかるだろうか。

ちっちゃいけれどそこが「笠の露」だ。

 

笠の露

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東屋のようでちゃんと足湯だ

屋根が笠のような形をしている。

山中温泉って、あの『奥の細道』の松尾芭蕉曽良(そら)が最後に訪れた場所としても知られる。

この屋根の形はその芭蕉の笠をイメージしたものだそうだ。

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その屋根の下に「笠の露」と書かれてあった

芦湯であり、また飲泉処でもある。

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屋根の下の様子

このように小さな噴水とそれを囲む小さな池のような作りをしている。

二人がけのベンチが計3つなので最大で6人までしか利用できない。

スペースもないので、ここの名前だけではなく温泉の効能などが書かれた案内も屋根の裏、下から見上げるところにあった。

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こんな感じで見上げた所に

それくらい狭いところで、6人座ると距離も近い。

何を喋っているのかもまる聞こえだ。

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とりあえず浸けた

ここも熱かった。

加賀市の足湯3つともすべて熱いお湯だった。

片山津、山代、山中で協議してわざわざ高めに設定しているのだろうかと勘ぐってしまうほどそろって熱かった。

もっとも、やって来たのが初冬であったのでこれくらい熱くなければ却って寒くなっていたかもしれないので、その熱さはそれはそれで正解なのかもしれない。

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飲めると言うので

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味もみてみる

ここでも飲泉だ。

先の片山津、山代温泉ではその味がどんなものかわかりづらかったが、ここのは硫黄の香りがほんのりした。

さらに、どういう訳か口に含んでみるとポップコーンのような風味もした。映画館で食べる香りが濃い目のあのポップコーンの味だ。

お湯でその味は謎だった。

 

感想

加賀市の三つの温泉のそれぞれの足湯をハシゴしてみたが、最後の山中温泉も刺激的な熱さであった。

さらに飲んでみると摩訶不思議なことにポップコーンの風味までする。

四畳くらいしかない小さな芦湯だけど、おかげでその印象深さは加賀市の他の2つに全然負けていなかった。

それにしてもなんであんな味がしたのか。自分の勘違いなのか、そのあたりをもっと知りたいところだ。

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ちなみに側ではカニ汁大鍋が期間限定販売している

同じ菊の湯前の広場内でこのカニ汁大鍋のテントがあった。

11月1日~3月31日までの期間限定で発売されている。

あの料理の鉄人で知られる道場六三郎さん監修だ。一杯300円だ。

ただし、時間が決まっていて10時~13時までだ。その日の分が売り切れになっても終了してしまう。

自分は片山津、山代を経てこの山中温泉へとハシゴしてきており、ここに到着したのが14時過ぎだったので、残念ながらこの日はもうカニ汁大鍋は終了していた。ハシゴするルートを誤ったと、ちょっと後悔した。

「温泉がカニ汁味だったらなぁ…」

食べられなかったせいで帰りの車中そんなことを妄想してしまった。