初心の趣

カメラ初心者の石川県人が同県を中心に地方の変わった魅力を紹介しています

なぎさドライブウェイ近く宝達志水町「千里浜ガーデン」のふつうのオムライスはふんわりやさしい

先日、久しぶりに宝達志水町に立ち寄った。「オムライス町」プロジェクトのある町だ。

当ブログでも何軒か紹介している。

看板を見かけると食べたくなったので、加盟店の中でまだ行っていない一軒に足を運んだ。レストラン「千里浜ガーデン」というお店だ。

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千里浜なぎさドライブウェイがある今浜ICの近く

のと里山海道を走り、今浜IC(インターチェンジ)で下りた近くに、今回足を運んだレストランがある。

今浜ICといったら車も走れる砂浜「千里浜なぎさドライブウェイ」の宝達志水町側の入口があるところだ。ドライブウェイそのものからすると「終点」に位置するところでもある。

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千里浜なぎさドライブウェイだ

寄ってみた。

ところがこの日は台風並みに風が強くて、車で通ることが出来なかった。

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はい、このとおり

千里浜なぎさドライブウェイっていつでも通れるわけではなく、高波や路面軟弱時には進入規制になる場合がある。

県内の人でも知らない人がいたりするけど、県外の人はその点を気をつけなければならない。この道を車やバイクで走りに来たのに、日によっては通れないということがあるのだ。

この日は、まあ、なにせ風が強かった。どれくらい強かったかというと…

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進入禁止の柵が倒れるくらい

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草が真横を向くくらい

激しかった。

帽子をふっとばされていた人もいた。

そんなもので砂浜は通れない。

ただし、沿道は通れるっぽい。

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こちらがその沿道

砂浜(写真で言うと左側にある)に行けないとわかるとこの道を突っ切っていた車がいた。

まあ、進入禁止でありながら砂浜から現れた車もいましたけどね。

風で帽子を飛ばされた人というのが、その車に乗っていた人だった。

天気がよく風も吹いていなければ、羽咋市の千里浜北口あたりからこのなぎさドライブウェイを使って宝達志水町に入り、オムライスを食べに行けるということもできる。

ちなみにこの今浜のなぎさドライブウェイ出口(入口)近くには…

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しっかりとこの看板もある

「すぐそこ、おいしい匂い。オムライス町」だ。

その文言のとおりレストラン「千里浜ガーデン」はここから近い。

 

レストラン「千里浜ガーデン」へ

千里浜なぎさドライブウェイを尻目に町へと向かう道を進んでいくとすぐ「ヴィラ千里浜」というマンションが見えてくる。

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ヴィラ千里浜だ

写真では一部しか撮れていないが、13階建てのマンションだ。

建てられたのは1974年だそうだ。

遠くから見るとまだまだ新しく見えたが、その築年を聞くと結構古い。寄って見ても確かにあちこち年季を感じさせるところがあった。

目的のレストランはそんなマンション一階にある。

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こんな感じで

ナビを頼りに向かったところ、レストランのはずなのにでかいマンションが見えたものだから間違えたかと思ったけど、レストラン「千里浜ガーデン」はちゃんとそこにあるのだ。

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ここがレストラン「千里浜ガーデン」だ

年季が入っている。マンションが建った1974年頃からあるのだろう。

1974年といったら、自分が生まれた年よりまだ前だ。

でもこの少し古びた感じが、自分には懐かしさがあって好みだ。

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中の様子

レストランらしくきちんと座れて食事ができるテーブルもあれば、喫茶店で見られる深く座るイスに合わせた低いテーブルもあった。

また、ここには写っていないが、小上がりの座敷のようになっている(でも小部屋じゃない)席もあった。他にも、入口を入ってすぐ右手にはバーのようなカウンター席もあった。

和洋折衷、大人も子供もお年寄りも家族連れにも対応したような店内だった。

その日の気分でテーブルで食べたり座敷で食べたりできるわけだ。これは飽きないし、なんだか優しい気配りに思えてくる。

なお、座敷の側にはジュークボックスも置かれていた。お店の人に聞くと、現役のジュークボックスだった。

ちなみにそのお店の方というのは、顔の小さいやさしい笑顔のお母さんといった感じの方だった。

話しかけるといろいろと教えてくれた。いい人だった。

 

「ふつう」のオムライス

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冊子の紹介文

「オムライス町」の冊子を読むと、当レストランのオムライスの名前が「ふつうのオムライス」となっていた。

「ふつう」と書くと味も平凡で特に美味しくないといった具合に受け止められてしまうかもしれないが、そういう意味ではない。特別に趣向を凝らしていない、シンプルなオムライスという意味だ。

オムライス町に加盟している他のお店では変わり種のもの、オシャレなものが提供されているので、そのシンプルさは逆に目立つといえば目立つ。

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こちらがその「ふつうのオムライス」だ

850円だ。

見た目からシンプルだ。むかし家庭でよく食べたオムライスってこんな感じだった。

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添え物

味噌汁やサラダ、お新香がついていた。いろいろついててありがたい。

ところで、何かが足りない。

なんだろうと思ったら旗がついていない。「おむてなし」と書かれ「オムライスくん」が描かれたいつもの旗だ。

おそらく忘れたのだろう。ドンマイ。

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食べる

食べてみると、その中身もむかしながらの「ふつう」のものだった。

ケチャップライスにグリーンピースやコーン、人参といったミックスベジタブルに小さくきざまれた鶏肉が入っているだけで、それをオムレツで包んであるシンプルなものだ。

だが、食べてみると包んでいタマゴのふんわりっぷりが「ふつう」じゃない。

ケチャップを使っているからやや酸味のあるライスと具材をやわらかく包んでいて、その酸味を相殺、いや調和して新しく優しい味にしてしまっているのだ。

自分はこれまで宝達志水町の3件のお店でオムライスを食べたが、このタマゴの「ふんわり」さはここが一番なんじゃなかろうか。

過去に食べにいたときの記事はこちらこちら

それくらい絶妙の「ふんわり」だった。

名前に「ふつう」がついているけど、美味しかった。

 

まとめ

「千里浜なぎさドライブウェイ」の出口こと「今浜」の近くで食べれるオムライスは荒波も突風も忘れさせてくれるようなふんわりとやさしいオムライスだった。

ドライブウェイ目当てで来たけど通れなかった、なんてときに立ち寄るのもアリかと思われる。

あの絶妙な「ふんわり」さは通れなくて残念な気持ちをも包んでくれる…かも。

まあ、そう思わせるくらい、いろいろとやさしいお店だったわけだ。

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最後に幟旗を撮影

これ、食べた後に撮った。

風のせいでこちら側にちっとも翻ってくれない。

見事に逆だ。

食べた後も残念な気持ちにさせる風だった。

おかげでまた食べたくなった。