初心の趣

カメラ初心者の石川県人が同県を中心に地方の変わった魅力を紹介しています

水族館でイルカと目が合うと感動する

前回、のとじま水族館にてコタツに入れる催しがやっていたことを紹介したが、そのとき他の魚たちや海獣たちのエリアも回って気になるものを写真に収めたので紹介したい。

 

まずは本館での企画展

2月の半ばの冬であったため、まずこんな企画を目にした。

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合格祈願だ

のとじま水族館でもシーズンに合わせていろんな企画展示が行われている。

学生ではなくなって随分と経つので忘れていたが、2月は受験シーズンだ。

滑る、落ちるがタブーであるため、滑らない魚が展示されていた。

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コバンザメだ

クジラやサメに吸い付いて暮らしている魚だ。吸盤が強烈で人の力では引き剥がすことができないそうだ。

滑らないどころか、逆さにしても落ちない魚だ。

 

他の企画ではオオグソクムシもいた。

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オオグソクムシ

グソクムシでも枕くらい大きなものはダイオウグソクムシで、オオグソクムシは手のひらに乗るサイズだ。

のとじま水族館グソクムシに会えるとは思っていなかった。

相変わらず愛らしい顔をしている。

「奇妙な生きものたち」という企画で、3月20日(月・祝)までやっているそうだ。

その企画「奇妙な生きものたち」では、ほかにも変な海洋生物が紹介されていた。

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チンアナゴもいた

チンアナゴやニシキアナゴはガーデンイール(庭のウナギ)と呼ばれるそうだ。

最近あちこちの水族館で人気を集めているチンアナゴも、見れば見るほど愛らしい。

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中にはこんな挑発的とも思える警句も

そう書かれると、めくりたくなるのが人の心情というものですな。

左のものをめくると、

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こんなのがいた

ウミサボテンだ。

もちろん植物ではなく、イソギンチャクの仲間だそうだ。

 

「イルカたちの楽園」のイルカたちが寄ってくる

 ジンベイザメがいる「青の世界」、そして本館も抜けると、順路では次にイルカのいる「イルカたちの楽園」というプールにやってくる。

上からはイルカたちに餌を与えることができ、階段を降りるとプールの中を通した筒状のトンネルの中を移動できて泳ぐイルカたちの姿を見上げることができる施設だ。

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上から

エサが100円で売っていて、定位置に立つとイルカたちもわかっているのか水面から顔を出して口を開けている。

自分はカメラを持っている都合上、エサは買わないでいる。夏に来た時は他のお客さんも多くて、口を開けている姿も撮れたが、冬のこの日はお客さんが多くなく、ここでエサをやっている人も一人もいなかった。

そういったもので、階段を降りた先の筒状のトンネルも自分ひとりの独占状態であった。

ただ、前回、夏に来た時にはこのトンネルの中でイルカたちを撮ろうとして、その泳ぐ速さのせいでまともに撮れなかった苦い思い出があるので、写真を撮るという点ではあまり期待はしていなかった。

ところが、上のエサをくれるところでも人がいなかったせいか、トンネルを通るこちらの様子を見に来たかのようにイルカが自ら寄ってくるから驚いた。

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寄ってきた!

 こんなことは夏の時にはなかったことだ。

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 しかも二頭

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いや、三頭!

しかも彼ら、すぐには逃げない。

写真を撮ろうとすると、それすらもわかっているかのように、目の前でしばらく止まってくれるのだ。

おかげで撮りやすい!

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カメラ目線

どうみてもカメラ目線だ。

しっかりとこちらを見ているんだから、観察されていると思えた。

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こんなところまで寄ってくる

からかっているのか、もしくはエサよこせと訴えていたのだろうか?

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眠そうに見える子も

無防備だ。警戒していないというのは、こちらとしても悪い気はしないが。

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やっぱりみんなしてこっちを見ている

こう見られていると、遊ばれているみたいで楽しい。

イルカたちと戯れる…

一瞬、童心に帰ったような心地がした。

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いや、もろに目があった

むちゃくちゃ眠そうな、もとい優しい目をしている。

イルカの目をこんなに近くで見たのはこれが初めてだ。

感動してしまって、この瞬間に彼らと心が通じた気までした。

もしかしたら、

「俺を撮れ」

と言っていたのかもしれないけど、そういう妄想ももひっくるめて友情みたいなものを覚えたのだった。

イルカ、かわいいじゃないか。

 

おまけ

 このあとも他の施設を回り、ほかの海獣たちも撮ったが、中には目があったものもいたので、ついで掲載しておく。

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ラッコだ

夏にやって来たときにはガラスの曇りのせいでろくに写真が撮れなかったが、今回はまだ透けていて、さらにはカメラをガラスに近づけると反射した自分の姿が写りづらくなると聞かされていたので、それを実行して少しはまともに撮れた。

そして目があった。

ラッコというと、むかし金沢市卯辰山にあったサニーランドという娯楽施設(水族館や動物園もあった)を思い出す。ラッコを初めてみたのはそのサニーランドだった。

個人的にはそこでの戦隊ショーで怪人たちによって舞台へと拉致された思い出もある。

目があった瞬間、そんなことまで思い出してしまった。

 

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ペンギンとも目があった

こうして見られていると、こそばゆくなるくらい、彼らがかわいらしい。

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中にはむっちゃ睨んでくる子もいたけどね

どうみてもガンを飛ばしている。

目つきも鋭い。

自分の中で勝手に「番長」と名付けてしまった。

見返り美人ならぬ見返り番長だ。

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横顔はキュート

泳いでる時は軒並み愛くるしい。

目付きが鋭く見えるのはその顔を正面でも真横でもなく斜め前から見たときだけだろうか。

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ということでもう一度ガンつけ写真

左から二羽目も目付きが鋭く見える。

ペンギンは、首を傾けて顎を引いていると、見る角度次第ではヤンキーみたいに見えることが発見された。

ペンギン、なかなかおもしろいじゃないか。

 

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ちなみにプールにはネットが

野鳥が入ってこないようにするための措置だ。

 いしかわ動物園へ行ったときにも記したが、今年はこの石川県でも鳥インフルエンザにかかった野鳥が発見された。

伝染しないように、現在この水族館ではペンギンのお散歩タイムも中止されている。

人気のあるイベントだけに残念だ。この日の来客数が少なかったのも、その散歩が見れないことが関係しているのかもしれない。

 

ただ、確かに散歩は行われないし、ネットも張られているが、このようにプールの方にはペンギンたちがちゃんといる。

太陽の出方次第では照り返しがキレイで、よちよち歩きの彼らの姿とあわせてのんびりとした心地にもなれた。

そして人が少ないということは、逆にそれだけ彼ら海獣やペンギンたちと目が合いやすくなった訳でもあるので、このときに来れてある意味自分はラッキーだったのではないかと思えた。